自分が飲食店を開業する前に、一番参考にしていたのが
「町中華」
というビジネスモデルです。
昭和の時代から長年にわたり地域社会に根付いてきた店で、外食の選択肢が増えた現代においても、町中華は地域住民に愛され続けています。
自分が飲食店を開業する前に一番重要視していたのが
「どうやったら飲食店を末永く続けていけることができるのか?」
ということでした。
これを実現しているのがまさに町中華でした。
それもあって「とにかく継続できる店」を目指しました。
開業前に市内の飲食店を見て回りましたが、やはり「町中華」と呼ばれるような業態の店は多かったですね(^o^*)
ということで今回は、
「町中華がいかにして『地元の味』として愛され、なぜ経営が末永く安定しているのか?」
という秘密を解き明かしていきたいと思います。
「町中華 ≒ 自宅飲食店」なので、自宅飲食店を開業しようと思っている人にも参考にできると思います(^-^*)
1. 低コスト運営が可能
低コスト化と高い利益率
町中華は、外食業界の中でも特に「低コスト運営」を実現している業態の一つです。
大きく分けると
- 人件費が低い、または無い。
- 家賃が低い、または無い。
- 食材原価が低め。
などの理由によって、低コスト運営を実現しています。
町中華は家族で経営している場合が多く、店主が直接厨房で料理を作り、接客も家族が担当することが多いため、外部のスタッフを雇う必要がありません。
これにより、人件費の削減ができ、固定費を抑えることができます。
また、「1階が店舗で2階が自宅」という町中華も多く、家賃があったとしても店舗分の家賃で自宅にも住めることになります。
もし持ち家の場合で、住宅ローンなどを終えている状況であれば、基本的に家賃は0円ということになります。(固定資産税等は別)
さらに、原価率の低い食材を使うメニューが多く(もやし、キャベツ、豆腐、卵など)、食材費も抑えることが可能です。
加えて、地域のネットワークを活かして地元の新鮮な食材を低価格で仕入れることができたり、食材を無駄なく使い切る工夫(最終的には炒め物やスープに使うなど)などで食材コストを最適化している店が多いです。
こうした効率的な運営が可能なため、町中華は高い利益率を誇り、経営が安定しているのです。
家族経営ならではのコスト抑制
町中華の多くは、家族経営によって運営されており、このスタイルが「経営の安定の源泉」となっています。
家族経営の特徴は、何と言ってもその柔軟性とスピード感です。
例えば、日々のメニューの変更や小さなサービスの調整が素早く行われ、顧客のニーズに即応することができます。
他の外食業態に比べて時間コストが圧縮される(机上の試行錯誤の時間)のは大きなメリットです。
また、家族間で信頼関係が築かれているため、細かな部分にまで気を配ることができ、顧客に対するサービスの質も高まります。
他人を雇った場合、ここまで育てる教育費を考えると、
家族経営はかなり人件費を抑えている
といえます。
経営の継続性によるコストカット
町中華の多くは代々続いている店であり、家族経営だからこその「経営の継続性」があります。
息子や娘が後を継ぎ、若い世代が新しいアイデアを持ち込むことで、古き良き伝統を守りながらも時代に合わせた進化を遂げています。
この代替わりがスムーズに行われることで、既存顧客との信頼関係が途切れることなく、店の雰囲気やサービスをそのまま維持できます。
つまり、親がそれまで築いてきたものをそのまま引き継ぐことになるので、新たな顧客獲得のための集客コストや世界観作りコストが無くなります。
新規開業する自宅飲食店は、この「先代が築いてきたモノ」は無いので、常連客が定着するまでには多くのコストがかかります。
自分もこの10年、「常連客の定着コスト」には相当な額(お金も時間も)をかけてきましたね(^-^;)
2. 地域密着型の強み
商店街や住宅地に根付いた安心感
町中華は多くの店舗が住宅地や商店街に位置し、地元の住民にとって親しみやすい環境にあります。
特に地方の町中華は「地元の味」として地域住民の食卓の一部となっています。
例えば、仕事帰りにふらっと立ち寄れる距離感や、子どもたちが学校帰りに小遣いで楽しめる価格帯は、他のチェーン店にはない独自の価値です。
大手チェーン店が進出しても、こうした地元密着型の魅力に支えられることで、一定の顧客を確保し続けています。
名前で呼ばれる常連客の存在
町中華の店主が常連客の顔と名前を覚えていることは珍しくありません。
この関係性は、ただの顧客と店員という枠を超えた、地域に根差した信頼の証です。
例えば、常連客が店に入ると、「今日はいつものラーメンでいい?」と声をかけられる場面は町中華ならではの光景です。
さらに、常連客同士が顔見知りになり、自然と会話が生まれることも多々あります。
こうした人と人とのつながりが「行きつけのお店」としての絆を生み、結果的に店舗の安定した経営に貢献しています。
細かな事ですが、こういう努力が常連さんを増やすことに繋がっていくと感じています。
お祭りやイベントでの地域貢献
地域密着型の町中華は、地元のイベントやお祭りにも積極的に参加することが多いです。
例えば、商店街のお祭りで屋台を出したり、地域の学校行事に協力したりすることで、地元住民との結びつきを強化します。
こうした地域貢献は、単に店舗の売上を増やすだけでなく、「あの店は地元のために頑張ってくれる」という信頼を築きます。
また、町中華の店主たちは地元の情報ネットワークの一部でもあります。
例えば、地域の行事やイベント情報が店内で共有されることで、住民同士の交流の場としても機能しています。
2024年だと『手賀沼ブルーベリーサマー2024参加』『手賀沼ッサマンカレーで首都圏横断カレーマラソンに参加』『手賀沼いちごスタンプラリー参加』『手賀沼花火協賛』など。
3. 味と価格の魅力
ボリューム満点でリーズナブルな価格設定
町中華の魅力の一つは、ボリューム満点の料理をリーズナブルな価格で楽しめることです。
ラーメン一杯が500~700円程度、定食類も千円以下で提供されることが多く、大衆向けの価格帯が広く支持されています。
これは高級中華とは異なり、日常的に利用できる価格設定であるため、多くの人が気軽に通うことができます。
さらに、単品メニューでも大盛り対応が可能だったり、無料でスープや漬物が付いたりすることも珍しくありません。
こうした「少しお得」なサービスがあることで、顧客は満足感を得やすく、リピーターになる確率が高まります。
また、物価の上昇や経済不安が続く現代において、「手頃な価格でお腹いっぱいになれる」というのは町中華が持つ強力な競争優位です。
特に高齢の店主は「家賃無し(住宅ローン無し)」「年金を貰っている」「子供の教育費なども無い」など、生活コストが極端に低い場合も多いので、インフレ時代でも値上げしない方もいらっしゃるようです。
老若男女が楽しめる親しみやすい味
町中華の料理は、誰もが親しみやすい味付けであることも大きな魅力です。
万人受けする味付けであるため、子どもからお年寄りまで幅広い世代が楽しむことができます。
例えば、餃子やチャーハンといった定番メニューはシンプルながらも飽きの来ない味付けが特徴で、これが町中華の「また来たい」と思わせる力になっています。
さらに、料理のカスタマイズにも柔軟に対応してくれるのが町中華ならではの魅力です。
「味を薄めに」「辛さを調整してほしい」といったリクエストにも応じてもらえるため、個々の好みに合った食事ができるのも強みです。
この対応力が、チェーン店では得られない「温かさ」と「特別感」を生み出しています。
逆にチェーン店はルールが決まっているので、このような柔軟な対応はなかなかできないかもしれないですね。特に若手のアルバイトさんには難しいかも。
高級店にはない日常の贅沢感
町中華の料理は「贅沢」ではなく「身近なご褒美」としての位置づけです。
高級中華レストランのように非日常を求めるわけではなく、日々の暮らしの中で少しだけ贅沢を感じられるような料理を提供してくれます。
例えば、「今日はちょっと疲れたから、町中華でラーメンと餃子を食べて帰ろう」といった気軽な選択肢として利用されるのです。
また、町中華は一見シンプルに見える料理でも、独特の技術や味付けが光ることがあります。
チャーハンのパラパラ感や餃子の絶妙な焼き加減、スープの深い味わいなど、細部へのこだわりが「日常の贅沢」として評価されています。
この「特別感のある普通さ」は、忙しい現代人にとって癒しのひとときとして機能していると言えるでしょう。
4. メニューの多様性
ラーメンから定食まで揃う充実のメニュー
町中華の魅力の一つに、豊富なメニューの選択肢があります。
一般的な中華料理店と異なり、町中華は「中華料理」に限定せず、さまざまな料理を提供していることが特徴です。
ラーメン、チャーハン、餃子といった定番中華はもちろんのこと、カレーライスやとんかつ定食、焼きそばなど、日本の食文化に溶け込んだメニューが豊富に取り揃えられています。
この多様性は、さまざまな世代や好みに対応するための工夫でもあります。
例えば、子ども連れの家族で訪れる場合でも、子どもはオムライス、大人は麻婆豆腐定食といった具合に、誰もが自分の好みに合った料理を選べる点が町中華の強みです。
また、一つの店で「今日は中華」「明日は洋風のカツ丼」といった変化を楽しめるため、飽きずに通い続けることができます。
意外と人気!焼きそばや餃子以外の隠れメニュー
町中華では、一般的な中華メニューだけでなく、隠れた人気メニューが存在することも魅力です。
例えば、アジフライ定食やポークソテーといった一見中華とは無関係に思える料理も、多くの町中華で提供されています。
これらのメニューは、町中華が進化する過程で地域住民のニーズに応える形で誕生したものです。
また、手作りのカレーライスや卵たっぷりのふわふわ天津飯など、店ごとに独自の個性が感じられるメニューも少なくありません。
これらの隠れたメニューは、常連客だけが知る特別感を演出する役割も果たしています。
町中華は「ここに行けばこれが食べられる」という期待感を持たせ、客を引きつける力を持っているのです。
子どもも大喜び、家族で楽しめる選択肢
町中華のメニューは、家族全員が満足できるよう配慮されています。
子ども向けには、オムライスやカツ丼といった親しみやすいメニューが用意されている一方、年配の方には胃に優しい湯麺やさっぱりした鶏肉料理なども揃っています。
こうした幅広いメニュー構成が、家族連れでも安心して利用できる理由の一つです。
また、町中華はその雰囲気も含めて、家族で食事を楽しむ場として理想的です。
堅苦しい雰囲気がなく、賑やかな声が飛び交う店内は、子どもが多少騒いでも気を遣わないという安心感があります。
さらに、家族でシェアしやすい大皿料理が多いのも特徴で、餃子や唐揚げ、春巻きなどをみんなで分け合うことで、家庭的な温かさを感じることができます。
5. 時代を超えたノスタルジー
赤い提灯と木目のテーブルが生む懐かしさ
町中華の外観や内装には、昭和の面影を残したデザインが多く見られます。
入り口に掲げられた赤い提灯や、年季の入った暖簾は、どこか懐かしさを感じさせる象徴です。
店内に一歩足を踏み入れると、木目のテーブルや簡素な椅子が並び、壁には昔ながらの手書きメニューが掲示されていることがよくあります。
これらの要素は、現代の洗練されたチェーン店とは異なる「温かみ」や「素朴さ」を感じさせます。
こうしたデザインは、幼い頃に家族と訪れた思い出や、学生時代に友人たちと食べた日の記憶を呼び起こします。
そのため、町中華は一度訪れた客にとって単なる食事の場以上の意味を持つのです。
人々が「懐かしい」と感じるその雰囲気が、心の奥に深く刻まれ、再訪のきっかけとなります。
子どもの頃の思い出が蘇る店内の雰囲気
町中華は、多くの人々にとって「子どもの頃に通ったお店」という記憶と結びついています。
親に連れられて食べたラーメンや餃子の味、学校帰りに友人と立ち寄ったカウンターの光景など、懐かしい思い出が店内の雰囲気とともに蘇るのです。
特に、長年営業を続けている町中華では、店主が世代を超えて親子二代、三代にわたる客を迎えることも珍しくありません。
「お父さんが若い頃もよく来てたよ」といった店主の一言が、客との距離を縮め、親近感を深めます。
また、使い込まれたメニュー表や経年変化したカウンターの光沢は、時間の流れを感じさせながらも、新しい客にとっても魅力的な「昭和レトロ」として映るのです。
6. 店主の存在感
店主の笑顔と気さくな会話が招く居心地の良さ
町中華の魅力を語るうえで欠かせないのが、店主の存在です。
チェーン店のように無機質な接客ではなく、町中華の店主は個々のお客さんに対して温かく接することで、独自の居心地の良さを提供しています。
店に入ると、明るい声で「いらっしゃい!」と迎えられたり、退店時には「また来てね!」と声をかけられることが多いでしょう。
このような何気ないやりとりが、客にとって特別感をもたらし、「この店に行きたい」という気持ちを引き出します。
また、店主の気さくな人柄が会話を弾ませることもしばしばです。
「最近どう?」「仕事は順調?」といった気軽な質問や、地元の話題を提供することで、客と店主の間に自然な信頼関係が生まれます。
これが常連客を増やし、地域の人々にとって欠かせない「憩いの場」として機能しているのです。
常連客の好みを覚える記憶力のすごさ
町中華の店主たちは、常連客の好みや食習慣を覚えていることが多く、その記憶力が客とのつながりを強化する要因となっています。
例えば、店に入ると何も言わなくても「いつもの餃子定食?」と聞かれたり、客が普段頼むメニューに合わせて「今日は少し辛めにしておいたよ」と気を利かせてくれることがあります。
こうした心配りは、客にとって「自分だけが特別扱いされている」という感覚を生み出します。
それが、他の店では得られない満足感や親しみやすさにつながり、自然とリピート客を生むのです。
さらに、初めて訪れる客にも柔軟に対応し、「おススメは何ですか?」と聞けば丁寧に説明してくれることも少なくありません。
このような人間味あふれる接客が、町中華の特徴であり、最大の強みと言えます。
店主と客が作り上げるアットホームな空間
町中華は、店主と客が一緒になって作り上げる「アットホームな空間」が魅力です。
店主が常連客と冗談を言い合ったり、地域の話題で盛り上がったりする光景は、町中華ならではのものです。
こうしたコミュニケーションが、客にとって「ここは自分の居場所だ」という感覚を生み出します。
さらに、店主が他の客を紹介してくれることで、新しいつながりが生まれることもあります。
例えば、「こちらの方も同じ町内会ですよ」といった会話の中から、思わぬ交流が始まることもあります。
このように、町中華は単なる飲食店にとどまらず、地域社会のつながりを強化する場として機能しています。
店主の存在はその核となり、店全体の雰囲気を決定づける重要な要素となります。
7. 大衆食堂としての機能
気軽に立ち寄れる「街角の食堂」
町中華は、その立地や雰囲気から、忙しい日常の中で手軽に利用できる「街角の食堂」としての役割を果たしています。
特に商店街や住宅街、駅の近くにある店舗が多く、仕事帰りや買い物のついでにふらっと立ち寄れる気軽さが魅力です。
店内は堅苦しい雰囲気がなく、入りやすさを重視した設計になっていることがほとんどです。
カウンター席が中心の店では、一人でも気兼ねなく食事を楽しむことができ、テーブル席がある店では友人や家族と一緒に利用することも可能です。
この「誰でも歓迎」な雰囲気が、日常生活に溶け込み、幅広い客層に支持される理由の一つです。
特に忙しいサラリーマンや学生にとって、短時間で温かい食事を取れる町中華は、便利な選択肢となっています。
一汁三菜で栄養バランスもばっちり
町中華のメニューはボリューム感だけでなく、栄養バランスにも優れている点が特徴です。
例えば、定食メニューでは主菜(豚肉の生姜焼きや唐揚げなど)に加え、ご飯、スープ、小鉢が付いてくることが一般的です。
この「一汁三菜」の構成は、忙しい現代人にとって、自宅でなかなか用意できないバランスの良い食事を提供するものとして重宝されています。
特に、単身世帯や共働き世帯が増える中で、自炊の時間が取れない人々にとって、町中華は便利な食事の選択肢となっています。
テイクアウトや持ち帰りでさらなる利便性
近年、町中華ではテイクアウトや持ち帰りサービスの充実も進んでいます。
特にコロナ禍以降、外食を控える動きが広がる中で、町中華の「お弁当」や「持ち帰り餃子」は地元住民にとって欠かせない存在となりました。
手軽に温かい料理を自宅で楽しめるという点で、スーパーのお惣菜とは一線を画しています。
また、家庭では再現しにくいプロの味を自宅で楽しめる点が、多くの人々に支持されています。
例えば、チャーハンや餃子は、「町中華の鉄板メニュー」として持ち帰り需要が高く、特に忙しい平日の夕飯や週末の特別な一品として選ばれることが多いです。
このように、店内飲食だけでなく、持ち帰りの利便性を提供することで、町中華は「大衆食堂」としての役割をさらに強化しています。
8. 立地の良さ
住宅街や商店街に溶け込む「街の食堂」
町中華は、その多くが住宅街や商店街の中に位置しています。
この立地は、「日常的に使いやすい立地」であり、町中華を支える重要な要素です。
特に徒歩や自転車で気軽に立ち寄れる距離感は、地元住民にとって欠かせない存在となっています。
商店街の中では買い物帰りに立ち寄れる便利さがあり、住宅街では近隣住民が「家では作れない中華料理を気軽に楽しめる場所」として利用します。
また、仕事帰りのサラリーマンや、学校帰りの学生にとっても、駅やバス停に近い町中華は手軽な外食の選択肢となっています。
このように町中華は地域住民の生活圏に密着しており、日常的に利用しやすいという点が、大衆的な人気を支える一因となっています。
立地が作る安心感と親しみやすさ
町中華は繁華街のような大規模な飲食エリアではなく、住宅地や商店街に位置していることで、地域の人々にとって「自分たちの店」という意識を持ちやすい環境を提供しています。
また、顔なじみの店主やスタッフが働いていることが多く、来店時には名前を呼ばれたり、挨拶を交わしたりと、他の飲食店では得られないアットホームな体験を味わうことができます。
特に地元の子どもたちや年配の方にとって、「昔からある安心できる場所」として親しまれており、新しい客にとっても「地元の人が愛する店」として信頼感を与える要素になっています。
さらに、長く営業している町中華は、「地元の思い出が詰まった場所」として特別な存在です。
卒業や引っ越しなどの人生の節目に立ち寄る人々や、帰省の際に訪れる地元出身者にとって、町中華は「帰ってきた」と実感できる場所でもあります。
このように、地域の中で町中華が果たす役割は、単なる飲食店以上のものがあり、その立地がその役割を支えているのです。
まとめ
ということで今回は「町中華がいかにして『地元の味』として愛され、なぜ経営が末永く安定しているのか?」を紐解きました。
「2. 地域密着型の強み」以降は、主に町中華が末永く愛される理由を解説しましたが、経営が末永く安定している理由は「1. 低コスト運営が可能な秘密」の部分です。
つまり「低コスト運営が町中華の大きな強み」といえます。
再度書いておきますが、
- 人件費が低い、または無い。
- 家賃が低い、または無い。
- 食材原価が低め。
が、主な町中華の強みです。
もちろんそれ以外の「愛される理由」も大事な要素ではあります。
特に昨今の「人件費高騰(求人募集費含む)」「食材費の高騰」などを考えると、スタート地点でこれらのコストが低い町中華は「飲食店経営として安定しやすい」といえます。
もし町中華が自己所有物件であれば、これはつまり「自宅飲食店」ということです。
自宅飲食店は経営の安定要素が多いので、昔から中華料理をやっている自宅飲食店は、ある意味「最強部類の飲食店」に入ることでしょう。
※自宅飲食店のメリットはこちらの記事↓をチェック下さい。
「自宅を改装して飲食店を開業!現役タイ料理カフェオーナーが自宅飲食店のメリット・デメリットをまとめてみた」
ちなみに昭和から続いている町中華は、既に代替わりしている店も多いことでしょう。
自己所有物件であれば住宅ローン等も終わっているでしょうし、店主も年金暮らしに入っているかもしれません。
その息子や娘は
- 店舗家賃無し
- 人件費無し
- 顧客は既に確保
しているところからのスタートとなるので、
「代が替わっても経営は安定しやすい」
といえますね。
『町タイ屋』って感じ?(^-^;)
今回の記事が今後「町中華」や「自宅飲食店」を開業されたい方のお役に立てば幸いです。
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どうもヨッシー店長です。