ここ最近、新型コロナウイルスの影響で、テイクアウト(持ち帰り)営業を始めた飲食店が増えています。
それに比例して『テイクアウト営業を始めたけど、集客が全然できなくて困っている…』というオーナーさんも増えているようです。
自分は2年半前から、テイクアウト営業を行ってきました。(平日のみ)
※2020年4月からは全曜日テイクアウト営業です。
2年半やってみて、ある程度ですが「どうやったらテイクアウト営業でお客さんを呼べるか?」が、わかってきたと感じています。
そこで今回、テイクアウト営業を始めたら“まずはこれをやっておこう!”という「即効性と効果の高い集客方法」を紹介したいと思います。
今回の記事が、現在難局に立つ飲食店オーナーさんに、少しでもお役に立てればと思っています!
今やるべきは「のぼり」「マイビジネス」「インスタ」の3つ!
早速ですが、まずは結論から!
今やるべき集客施策は、
- のぼり(看板)
- Googleマイビジネス
の3つです!
ちなみに、やるべき優先順位は
- のぼり(看板)
- Googleマイビジネス
です。
なぜこの3つなのか?
以下、詳細を説明していきますね。
優先順位1位「のぼり」
※現在テイクアウト営業をやっている飲食店さんは、既にやっているかと思いますが、念のためその重要性を紹介させて下さい。
まずは「テイクアウトをやっていることを知ってもらう」ことが重要
うちの話になりますが、テイクアウト営業を始めた当初、それ以前から5年も土日営業していたにも関わらず、「平日にテイクアウト営業をやっている」ということを認知されるまでには、数ヶ月を要しました。
完全な新規のお客様が増え始めたのは、半年後くらいからでした。
やはり「新規事業の認知には時間がかかる」ということを実感しています。
しかし、この認知度を劇的に押し上げた方法がありました。
それが「のぼり」でした。
のぼりは昔からある集客ツールですが、「予想以上に集客力がある」と改めて実感しました。
特に車に乗っている見込み客には大きな効果があると思っています。(←詳細は後述)
のぼりが出ていると店先がいつもと違う雰囲気になり、歩行者も『あ、テイクアウト始めたんだ』と認知しやすくなります。
店先の雰囲気を変えることによって、まずは「テイクアウト営業を始めた」ことを知ってもらうようにしましょう。
常に見てもらい記憶してもらう
既に『テイクアウトはじめました!』と書かれたのぼりや看板を出している飲食店は多いと思いますが、できれば営業時間外も店頭に出しておく方がいいでしょう。
※転倒する可能性がある場合はやめましょう。
常に露出することによって、ザイオンス効果(何度も見ることで好感度が上がる)が起こり、「記憶してもらいやすくなる」といえます。
記憶してもらうことによって、「テイクアウトの選択肢」に入りやすくなります。
この「テイクアウトの選択肢に入りやすくなる」ということは結構重要で、もし選択肢に入っていないと「テイクアウトをやっていない店」と同様になってしまいます。
なので、まずは「テイクアウトをやっている店」という記憶を持ってもらうように、常にアピールをする状況を作っていきましょう。
うちはそんな理由からピンクののぼりにしています。
車中からは看板よりも「のぼり」の方が目に入る
テイクアウト情報を表示するなら、看板よりも「のぼりの方がお勧め」です。
理由は3つ。
- のぼりは風で揺れて”動き”があるので、つい見てしまう。(人間は動くものを注視する習性がある)
- 基本的にのぼりは看板よりも大きいため、目立ちやすい。
- のぼりは情報量が少ないため(『テイクアウト』などのワンワード)、一瞬で把握されやすい。
もし店舗の前が交通量の多い場所であれば、3つ目の「ワンワード」はかなり重要です。
店舗前を車で通る場合、注視する時間は“数秒”しかないため、ワンワードの方が認知されやすいといえます。
※前述した「記憶してもらう」にもワンワードは有効です。
上記の環境の店舗は、
- のぼりは、一瞬で記憶してもらうための「車用」
- 看板は、詳細情報を知ってもらうための「通行人用」
と考えるといいかもしれません。
ということで、ここまでは「のぼり」の有用性を説明させてもらいました。
もしまだのぼりを使っていないようでしたら、是非使うことをお勧めします!
優先順位2位「Googleマイビジネス」
自分は過去に何度も「Googleマイビジネス(Googleマップ)の重要性」を紹介してきましたが、
現在のようなテイクアウト需要が増えている状況下では
「さらにGoogleマイビジネスが重要になってきている!」
といえます。
理由は、多くの人が
「スマホでテイクアウトできる店を探している」
から。
さらに、「Googleウェブ検索」または「Googleマップ検索」を利用している可能性が高いのも理由の一つです。
以下、詳しく説明していきます(^-^*)
ウェブ検索・マップ検索ではGoogleが圧倒的
テイクアウトできる店を探す場合、あなたならどのように調べるでしょうか?
知人・友人に聞く?
SNSから検索?
やはり最初は「ウェブ検索」もしくは「マップ検索」から調べる人が多いのではないでしょうか?
この「ウェブ検索」「マップ検索」で圧倒的にシェアを占めているのが『Google』です。
これはつまり、「Googleウェブ検索」「Googleマップ検索」でテイクアウトできる店を探している人が多いということになります。
では、具体的にはどのように検索されている場合が多いかというと…
以下続きます↓
ウェブ検索なら「地名+テイクアウト」、マップ検索なら「近くのテイクアウト」または「近くのテイクアウト+料理ジャンル」
まず、Googleウェブ検索の場合は
「地名+テイクアウト」
で調べている人が多いです。
※位置情報をGoogleに提供している場合は「テイクアウト」だけで検索する人も多い。
これはコロナ騒動以前でも多かった検索方法です。
次に、Googleマップ検索の場合は
「テイクアウト」
「近くのテイクアウト」
「近くのテイクアウト+料理ジャンル」
などで調べている人が多めです。
上記はあくまでも”多め”というニュアンス。
そして、「Googleウェブ検索」と「Googleマップ検索」では、どちらの方が利用率が高いかというと、「Googleマップ検索」の方が圧倒的に高いです。
つまり、
スマホで「Google Maps」アプリを立ち上げ、上部にある検索ボックスに「テイクアウト」「近くのテイクアウト」などを入力して検索されている場合が多い
ということです。(音声入力の場合もある)
「近くのテイクアウト」でヒットさせるようにする方法
では、Googleマップで「近くのテイクアウト」で検索された時に、自店を検索上位に表示させるためにはどうすればいいのか…?
以下、その手順です。
- Googleマップに表示される情報は『Googleマイビジネス』と紐づいているため、まずはGoogleマイビジネスに登録する必要があります。
※Googleマイビジネスの登録方法はこちらから - Googleマイビジネスの編集画面にある「編集」をクリック。
- タグアイコン(属性)の「鉛筆アイコン」をクリック。
- 「食事」の項目にある「テイクアウト」にチェックを入れる。
まずは最低限上記の設定をしておきましょう。
反映されるまでに多少時間はかかりますが、これでGoogleには「このお店ではテイクアウトをやっている」と認識されます。
同時にGoogleマップにも情報が紐づけられ、「近くのテイクアウト」で検索された時に検索結果に表示されやすくなります。
ただし、Googleマップの検索順位は「自分が今居る場所から”近い場所”にある店を優先的に表示する」ため、距離によっては検索結果に表示されない場合があります。
距離に関しては、こちら側では何も設定できないので、とにかくまずは「テイクアウトにチェック設定」を行っておきましょう。
恐らく以前からテイクアウト設定をしていたためでしょう。
余談にはなりますが、距離や料理ジャンルがほぼ同じ条件だった場合は、Googleはインターネット上の情報を精査して、検索順位を決めます。
- A店…テイクアウトをやっているタイ料理屋、店までの距離500m、自店ホームページやSNSがあり、まめに情報発信をしている。
- B店…テイクアウトをやっているタイ料理屋、店までの距離500m、自店ホームページは無く、SNSもやっていない。
という同じような店があった場合、検索順位としては「A店の方が上位表示されやすい」といえます。
なぜならGoogleはインターネット上の情報を精査し、「A店の方がユーザーにとってより有益な店である」と判断するからです。
※上記はあくまでもセオリーの話。
なので、できればホームページ・ブログ・SNSなどで、こまめに情報発信した方が良いといえます。
Googleマイビジネスのメリット・デメリット
個人的にはGoogleマイビジネスはメリットだらけなのですが、『インターネットとか全然わからない…』という人からすると多少デメリットがあるかもしれません。
以下Googleマイビジネスのメリット・デメリットを簡単に書いておきます。
- メリット…インンターネット上から「近くのテイクアウト」で検索された時に自店が表示されやすくなる。
その他にもインターネット上からの検索では有利になる。
※詳細はこちらの記事で→「飲食店のWEB集客方法で「Googleマイビジネス」が最強である理由とは?現役カフェ経営者が導入すべき8つの理由を説明!」 - デメリット…Googleへの申請手続きが必要。(←でも簡単です)
Googleマイビジネスの管理画面で店舗の情報入力をする必要がある。
※タブレット端末でも設定はできるが、パソコンで設定した方が便利。
優先順位3位「Instagram」
次にやっておきたいテイクアウト施策は、インスタこと「Instagram」です。
Instagramのメリット
色々あるSNSの中で、なぜInstagramが良いのか?というと、以下の理由から。
- 写真や動画投稿メインのSNSなので、飲食業とは相性が良い。料理写真で興味を持ってもらえれば来店動機に繋がりやすい。
- 「インスタ映え」などの流行語もあったように注目度が高く、アクティブユーザー率(実際の使用率)が高い。(2018年時点で35%以上)
- Instagramで投稿する際に、FacebookやTwitterなどにも同時投稿ができる。(露出を増やせる)
- インターネットがわからない人でも簡単に店舗情報を発信することができる。(アカウントを作った瞬間から情報発信が可能)
Instagramに投稿すればFacebookとTwitterにも同時投稿されるので、FacebookとTwitterはもはやInstagramの付属オプション扱いです(笑)
Instagramのデメリット
メリットの多いInstagramですが、デメリットもあります。
デメリットは以下↓
- FacebookやTwitterなどに比べて拡散性が無い。
- Instagram内の検索は、「#(ハッシュタグ)」による”絶対検索”なので、Googleウェブ検索に比べると曖昧なキーワードでは自店情報に辿り着けない可能性がある。
- 「#(ハッシュタグ)」の使用テクニックがある程度必要。
- URL(ホームページアドレスなど)を本文内に貼り付けることができないので、自店のホームページへ誘導することが難しい。(プロフィール画面にはホームページリンクを貼れる)
例えば『#テイクアウト柏』と『#柏テイクアウト』は内容的には同じですが、検索結果が変わってきます。
『#テイクアウト柏』は投稿数が83なのに対し、『#柏テイクアウト』は投稿数が589です。
上記は投稿数ではありますが、これは同時に『#柏テイクアウト』の方が検索されていることにもなります。(ユーザー心理的に投稿数も検索数も似る場合が多いので)
つまり、店が投稿する際は『#テイクアウト柏』ではなく、『#柏テイクアウト』を本文に付けて投稿した方が、自店を見つけてもらう確率が高くなることを意味します。
#(ハッシュタグ)の上限は30個なので、出来る限り自店を見つけ出してもらえるようなキーワードを考えましょう!
※投稿当日に追加もあるので、概ね28個くらいに抑えています。
#タイ料理 #タイ料理ランチ #ランチ #柏ランチ #柏市ランチ #手賀沼ランチ #手賀沼 #アリオ柏 #カフェ #カフェごはん #ドッグカフェ #カフェガパオ #ガパオ #パッタイ #カオマンガイ #タイカレー #人気店 #cafegapao #cafe #food #lunch #thaifood #togo #柏エール飯 #テイクアウト #テイクアウト柏 #柏テイクアウト #持ち帰り
ウェブ知識がまったく無い人は「のぼり」→「Instagram」→「Googleマイビジネス」の順に対応
とりあえずここまで説明してきましたが、『うーん、わかるようなわからないような…』という方は、とりあえず「のぼり」または「看板」を出すようにしましょう。
スマホが多少使える人であれば、Instagramのアカウントを作ってInstagramから情報発信をしましょう。
パソコンが多少使える人は、Googleマイビジネスに登録して、店舗情報を登録しましょう。(登録にかかる時間は1時間程)
もしお困りの方は「無料コンサルティング」のページからご連絡下さいね。
「テイクアウトの集客に即効性のある3つの方法」まとめ
ということで、今回は「テイクアウトの集客に即効性のある3つの方法」を紹介しました。
まずは「のぼり」、ネット施策は「Googleマイビジネス」と「Instagram」をやることをお勧めします。
上記の3種は、自分が2年半トライアルアンドエラーで得た「即効性と効果の高い施策」です。
慣れない中テイクアウト営業をやっている方も多いかと思いますが、なんとかこの状況を一緒に乗り越えていきましょう!
うちもどうなるかわからないので、一緒に頑張るオーナーさんが多いと励みになります☆
今回の記事が同じ飲食業の方に、少しでもお役に立てば幸いですm(_ _)m
どうもヨッシー店長です。