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前回の「うちの飲食店がキャッシュレス化を躊躇する理由とは?店舗側のメリット・デメリットを検証してみた!」に引き続き、今回も「個人飲食店のキャッシュレス化」に関しての話です。(後編です)
前編では、うちのような田舎の個人飲食店の場合、キャッシュレス化には「メリットよりもデメリットの方が目立つ」と書きました。
実際、自分もややデメリットを感じています。
しかしながら、先日遂に「キャッシュレス化を決意」しました。
ということで今回は、キャッシュレス化にデメリットを感じている自分が、「なぜキャッシュレス化を決意したのか?」という理由を書いていきたいと思います。
地方の個人飲食店で、キャッシュレス導入を迷っている方に、今回の記事がお役に立てば幸いです。
理由1「消費税増税の10月前後は『ポイント還元』が話題になるから」
キャッシュレス化を決意した最大の理由は、
「消費税増税の10月前後は『ポイント還元』が各メディアで話題になる」
という予測から。
これはどういうことかというと…
(※以下は2019年8月現在の話です)
消費税増税が始まる2019年10月以降、お客様がクレジットカードや電子マネーなどで決済をすると、
カード発行元より5%相当のポイント還元がある
ため、
各メディア(テレビ、ラジオ、ネット等)で『外食や買い物は、キャッシュレス決済するとお得!』とバンバン紹介されることが予想されます。
こうなると、一般のお客さんも『そっか、キャッシュレス決済の方がお得なのね。だったらキャッシュレス決済できるお店に行こう』という心理になり、「キャッシュレス決済が出来るか否か」が店選びの一つになる可能性が出てきます。
前編でも書きましたが、飲食店で「キャッシュレス決済が出来るか否か」が来店動機に関わってくるのは、主に観光地やインバウンド需要のある地域です。
が、上記のように「キャッシュレス決済すると5%相当のポイント還元がある」となれば話が変わってきます。
地方の飲食店でも、この「5%相当のポイント還元」は来店数に影響が出てくるでしょう。
つまり「美味しさ、雰囲気、価格、クチコミ」で高評価を得ている状況で、かつ「キャッシュレス決済ができる」という飲食店が2019年10月以降では有利になると思われます。
ということで、うちの店がキャッシュレス化を決意した理由の一つが
この「消費税増税の10月前後は『ポイント還元』が各メディアで話題になる」
という理由から。
理由2「決済事業者の囲い込みキャンペーンがバンバン開催されているから」
次の理由は主に「QRコード決済」に関係することなのですが、現在『PayPay』『メルペイ』『LINE Pay』などの決済事業者が、バンバン囲い込みキャンペーンをやっているためです。
常時3~5%還元などもやっていますが、「20%ポイント還元キャンペーン開催!」なども珍しくありません。
これって例えば、飲食店で1000円のランチが800円になるのと同じです。
決済事業者の囲い込みキャンペーンは今だけだとは思いますが、これらを活用してお得に買い物をしている人は確実に増えています。
理由1にプラスして、20%ポイント還元キャンペーンなどが開催されれば、さらにキャッシュレス決済が加速することになるでしょう。
理由3「時代の流れには逆らえないから」
現在の日本では、政府が率先してキャッシュレス化を進めたがっています。
理由としては、
・近年増加する外国人観光客対応
・2020年東京オリンピック時の外国人対応
・人口減による現金管理の経費削減
などといわれていますが、
実は「徴税を徹底したい」というのが本音だと自分は感じています。
これは、現金は匿名性が高いため、脱税が容易にできてしまいます。
しかし電子マネーや電子決済の場合はしっかりと記録が残るので、脱税はしにくくなります。
政府としては、なるべく「税の取りっぱぐれ」が無いようにしたいわけです。
それ故「キャッシュレス決済をあえて導入したくない」と思っている経営者も多いでしょうね。
話が逸れましたが、現在“国レベル”でキャッシュレス化社会へ突き進もうとしているので、この流れを変えることはほぼ不可能でしょう。
これはまるで「ガラケーからスマホになったのと同じ現象が起こっている」といっても過言ではないでしょう。
言い換えると「現金決済からキャッシュレス決済になる」ということ。
現在でもガラケーを使っている人はいますが、スマホ利用者の方が圧倒的多数です。
ガラケーを使っている高齢者世代がいなくなる頃には、スマホ、もしくはそれに代わる次世代デバイスの利用者がほとんどになるでしょう。
そうなるとキャッシュレス決済のシェアも圧倒的に増えると思われます。
ということで、未来の日本社会を考えると「個人飲食店もどこかの時点でキャッシュレス化が必須」と思われます。
理由4「田舎の場合、今ならまだ差別化に使えるから」
うちの店のように最寄駅から車で20分の場所にある田舎の個人飲食店では、まだまだキャッシュレス化は進んでいません。(せいぜいクレジット決済とお試しのPayPayくらい)
高齢の方がやっている飲食店も多いので、キャッシュレス化にはまだまだ時間がかかると思います。
なので、この状況でいち早く「多種のキャッシュレス決済」を導入すれば、それなりの“差別化”になるかもしれないと思っています。
まあ差別化といっても”時限性の差別化”に過ぎないので、飲食店の場合はやはり主軸(美味しさ、雰囲気、価格、クチコミなど)が大事だと思われます。
理由5「当店の客層は若い世代が多いから」
キャッシュレス決済は、基本的に若い世代になる程、利用率が高まります。
決済方法では、クレジット決済、ICカード決済(SUICAやnanakoなど)が多数派です。
コンビニやスーパー、大手外食チェーン店などで利用されることが多いようですが、『できれば個人飲食店でも使いたいな。だってポイント貯まるし』と思っている人は、実は多いようなのです。(お客様談)
うちの店の客層は、若い世代が多いこともあり、クレジット決済やICカード決済に対応していれば、多分喜ばれることでしょう。
店としては決済手数料がかかりますが、この”喜ばれる”ということは「顧客満足度」にも関わってくるので、導入の価値はあるといえます。
前編でも書いたように「飲食店側の実質的なメリット」がもっとあるといいのですが…(^-^;)
理由6「ポイント還元の加盟店IDの申請を行ったので」
理由1で書いた「カード発行元より5%相当のポイント還元がある」ですが、これを飲食店が適用するには条件が2つあります。
それは、
- 利用するキャッシュレスサービス事業者(うちの場合はAirペイ)が、店舗向けの支援を行う「キャッシュレス加盟店支援事業者」として登録完了している。
- 利用するキャッシュレスサービス事業者(うちの場合はAirペイ)より申し込みをし、キャッシュレス・消費者還元事務局にて審査登録完了している。
ということ。
①はキャッシュレスサービス事業者側の問題なので関係ないです。
飲食店側でやることは②だけです。
やることは簡単で「申し込み」をして必要書類を出せば、あとは審査待ちとなります。
上記の申し込みを行った以上、今後はキャッシュレスを導入せざるを得ない状況となりました。
田舎の飲食店店主が遂にキャッシュレス化を決意した理由 まとめ
ということで今回は「キャッシュレス化を決意した理由」を紹介しました。
簡単にまとめると、
- 「消費税増税の10月前後は『ポイント還元』が話題になる」→メディアで話題になることも増え、地方の飲食店でも「5%相当のポイント還元」は来店数に影響が出てくる。キャッシュレス決済が店選びの一つになる可能性がある。
- 「決済事業者の囲い込みキャンペーンがバンバン開催」→理由1にプラスして、20%ポイント還元キャンペーンなどが開催されれば、さらにキャッシュレス決済が加速することになる。
- 「時代の流れには逆らえないから」→”国レベル”でキャッシュレス化社会へ突き進もうとしているので、この流れを変えることはほぼ不可能。個人飲食店もどこかの時点でキャッシュレス化が必須。
- 「田舎の場合、今ならまだ差別化に使える」→田舎で「多種のキャッシュレス決済」を導入すれば、それなりの“差別化”になる可能性がある。
- 「店の客層が若い世代が多い」→多種のキャッシュレス決済ができれば「顧客満足度が上昇する可能性」がある。
- 「ポイント還元の加盟店IDの申請を行った」→申し込みを行った以上、今後はキャッシュレスを導入せざるを得ない状況になった。
となりました。
前述した通り、キャッシュレス化を決意した一番の理由は、「消費税増税の10月前後は『ポイント還元』が世間で話題になる」ということ。
個人的な予測では「店選び」にまで影響してくると思うので、今からしっかりと準備をしておくのが大事だと思われます。
ただ…、キャッシュレス化を決意したものの、キャッシュレス化自体は”デメリットが多い”と現段階では感じています。
再三書いていますが、「店舗側の実質的メリット(決済手数料が永久に0円、節税に繋がるなど)」が薄いので、ここら辺がどうにか変わってくれないかなーと思う次第です。
キャッシュレス導入後の結果に関しては、10月以降このブログで経過を発表したいと思っています。
キャッシュレス化したカフェガパオは、一体どうなっていることやら…(^-^;)
先日もお知らせしましたが、もしキャッシュレス化を進めたい場合は、個人的には「AirPAY」がおすすめです。
なぜなら様々な決済方法に対応しているので。
うちもキャッシュレス化に移行する時はAirPAYで進めたいと考えています。
どうもヨッシー店長です。