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ダウン症児の言語発達を促す最も良い方法とは?自分が一番の実感したのは…

ダウン症児の言語発達を促す最も良い方法

自分はやや吃音症気味なので、スピーチや司会などには不向き…。でも何故かカラオケは堂々と歌えるんだよなぁ…。不思議。人体の不思議。摩訶不思議アドベンチャー。

どうもヨッシー店長です。

 

気のせいか、最近優の言葉の発音が悪くなっているような気がしています。
まあ心配する程のことではないのですが…(^_^;)

少し前までは、優が何かを喋った時「あー、あれね」と理解できることが多かったのですが(自分も妻も)、ここ最近「…ん?…え?」と何を言っているのか理解できないことが増えたように感じています。

もちろん成長と共に「優語(聞き取れない喋り言葉)」は減ってきて、日本語が上手くなってきてはいます。

全体的には上手くなっているのですが、言葉の種類が増えたせいか、聞き取りにくい言葉も増えています。

学校で覚えてくる言葉もあるでしょうし、テレビで覚えた言葉もあることでしょう…。

ただそれを考慮しても、親が聞き取れないと感じるということは、それなりに何かあるような気もしています。(自分が気にし過ぎかもしれませんが…)

 

先日自分の母が優を学校に迎えに行った時、母は下校する同級生からこんなことを言われたそうです。

「優ちゃんって、いつも早口で、何を言ってるかわからないの…」

母は「そうよね…(^_^;)」と苦笑していたようですが、自分もそれを聞いて「たしかに…」と思いつつ、「以前に比べたら日本語は上手くなってきてはいるけど、友達に伝わらないのはちょっと問題かな…」と思いました。

 

以下は憶測でしかありませんが…

 

その友達が「何を言っているかわからない」と喋っている横には、もちろん優も居ました。

優は言葉を発することは上手ではありませんが、聞き取って内容を理解することはできます。

もしかしたら聞いてる横で「…そっか、自分の言っていることって友達には伝わっていないんだ…」と思ったかもしれません。

もしそうだった場合、自分の発する言葉に対して自信を無くしてないかが、やや心配されるところです…。

まあこれは自分が勝手に心配していることなので、本当にそうなのかはわかりませんが、とりあえず今後は少し様子を見てみようと思っています。

 

そんなこともあって、久々にダウン症に関しての書籍を読んでいたのですが、何個か「あー、確かにそうかも…」というものがあったので、今回は「ダウン症児の言語発達を促す方法」を紹介しつつ、自分が実感した体験談を綴っていこうと思います。

何かのお役に立てば幸いです。

 

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ダウン症児の言葉を発達させる最も良い方法

ダウン症児の言葉を発達させる最も良い方法とは、いったいどんな方法だと思いますか?

「これが絶対!」ということはありませんが、その一例が以下の本に載っていました。

 


「飯沼和三著『ダウン症児の療育相談 Q&A」

 

これを読んでいて「確かになぁ」と思ったのが、以下の内容。(一部本書より抜粋)

Q:ダウン症児の言葉を発達させるうえで、具体的に最もいいとすすめられることとして何がありますか?

A:やはり親がいつも子どもに絵本を読んであげることに尽きます。
(中略)
一般の会話術をマスターするには、経験と度胸が必要です。どちらの面でも不利があるダウン症児にとって、主人公が語るひとつひとつの言葉を自分のセリフのように覚えることで、体験をすることと同じ効果をえます。

さらに物語の性質上、そのセリフは固定されています。何度も読んでもらえれば、その場面ではこのセリフが出てくるゾと、胸をドキドキさせながら待ちかまえています。興にのれば、そのセリフを口に出すこともやってのけます。

このように、自由に変更できないセリフ言葉は格好の会話の練習となります。

『ダウン症児の療育相談 Q&A」144ページより

絵本の読み聞かせは、自分も「言語発達に最も適している」と感じています。

本書の解説通り、中身のセリフは毎回同じなので、自然と復唱が出来ます。

自分はこの復唱、つまり繰り返しがとても大事だと思っています。

 

そして、絵本が良いと思うところは他にもあって、それは

ということ。

比較的ゆっくり読むことによって、子供は言葉の”音”をより理解しやすくなります。

絵本って、優しかったり柔らかい絵が多いので、大人もそういう絵を見ると自然にゆっくり話すようになりますよね。

そして、親の声で伝える事はとても大事で、親が読むことによって子供は「安心する」「集中する」「私は愛されているんだと実感する」「セリフを覚えて親に褒められたい」など、様々な効果があると自分は感じています。

これはテレビやビデオ、動画データなどでは得られないものです。

これだけデジタル化が進んだ現代でも、絵本は子供の発達には欠かせないもののように思います。

 

ダウン症児の言語発達を促すその他の方法

同書では、絵本以外にも以下の例をあげています。

その言葉を使わざるを得ない状況にひたりきる

これは、親が何でもすぐに助け舟を出すのではなく、極力「自分でやらせてみる」ということでしょうか。

そのような環境下だと、より真剣に、より学習しようと、より努力しようと、伝える力が増す気がします。

自分も含め、ダウン症の親御さんの多くは、子供にやや干渉し過ぎる可能性があります。
でも、ある程度成長してきた段階で、「あえて突き放す」ということも必要になってくるということなのでしょう。(バランスが大事ですが…)

自分は娘の父親なので、どうしても甘くなってしまいます…(^_^;)
ここら辺は今後の自分の課題ですね。

 

ちょっとの発語でも大いにほめてあげて、また発語をしてみようという気にさせる

自分も実感していますが、「褒めて伸ばす」はとても大事です。
親に褒められて嬉しくない子供なんていないですよね。

褒めることによって、次のステップの活力になるように思います。

優を見てても思いますが、それまでなかなか出来なかったことが出来るようになった時に、過剰なくらい褒めると「次、これやってみる!」と次の課題を俄然ヤル気を出して取り組んでくれます。

ちなみに、犬と子供を一緒にするわけではないですが、犬に芸を覚えさせる時も過剰なくらい褒めると、覚えた芸を忘れないようになってくれました。
その時の経験はある意味今の子育てに役立っているようにも思います。

 

外国語教育の専門家が普段何気なく利用しているコツをつかんでみる

これは、言葉は単一的な音だけではなく、顔の表情やボディランゲージが大事ということではないでしょうか。

ちなみに、子供の観察力は本当にすごくて、「あ、パパは今ヤル気をないな」とか「ママ今違うこと考えているでしょ」など、微妙な表情や態度見抜きます!(^_^;)
いわば「心を読んで」います。

だからもし子供に「言葉を覚えさせたい」と思うならば、心から真剣に子供と向き合わないと覚えてくれないと思います。
スマホを片手になんて論外ですね(笑)

 

健常児と密度の濃い交流をする統合教育の環境に入ってみる

これも実体験として感じていますが、健常者が多くいる環境に入ると「自分もあの子のようになりたい!」という気持ちがだんだん芽生え、頑張って色々覚えようという気持ちが出てくる場合があります。

優の場合も、保育園でこれが大きく成長につながりました。

小学校に入る前の「特別支援学校」か「特別支援学級」かで悩んだ時も、ここが判断基準になりました。

 

言語発達を促す際の注意点

本書に注意として書かれていましたが、本人が意欲を削ぐようなこと(うるさいと言ってあしらう、怒る、けなす、など)や、本人が混乱すること(本人がママと言い出したのに周りの人がだれかれなく「自分がママよ」など言う)をすると、以降長期間言葉が出なくなる場合があると書いています。

確かにその子の気持ちになってみたら、言葉を発することで嫌な思いをしたり、混乱するようなストレスがあったら、「喋らない方がいいや」という考えになる気持ちもわかります。
これは、例えば自分が全然言葉のわからない外国に置き去りにされたとしたら想像が出来ると思います。

 

ダウン症児の言語発達を促す方法まとめ

ということで、今回は「ダウン症児の言語発達を促す方法」を自分の経験から良いと思われるものを紹介してみました。

まとめると…

 

優はちょうど現在「あかいいえ あおいいえ あいうえお」などの発音練習を宿題でやっているので、上記の技を上手く使って発音を上達させようと思います。

上手く発音できるようにがんばりますわ!


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