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個人飲食店における「成功」とは何か?飲食店経営8年目の自分が出した答えは…

個人飲食店における「成功」とは何か?
ヨッシー店長
『成功』とは、何をもって『成功』と呼ぶのか…?
どうもヨッシー店長です。

 

『成功』『成功者』『成功している』などの言葉って、「なんか曖昧だよなぁ…(^-^;)」と自分は感じています。

 

何故なら、これらの言葉は「現在進行形で変わっていくもの」だと思うからです。

 

『成功』しているように見えても、それは長い人生における「景気の良い時期だけ」なのかもしれません…。

 

例えば2000年代初頭、IT革命の波に乗って、かつて『ヒルズ族(六本木ヒルズに住む人を指す)』と呼ばれる人達がもてはやされました。

この時代、周囲から『成功者』と呼ばれていた人たちも数多くいたことでしょう。

 

そして20年後の現在、『成功者』と呼ばれていた人達の中で、その成功を“継続”させている人は、何割残っているのでしょうか?

もちろん継続している人もいるとは思いますが、中には破産したり、事業を畳んだりした人もいることでしょう…。

 

そうなってしまった場合、その人達は『成功者』とは呼べないことでしょう。

現行では『元成功者』になると思います。

 

“人生”という長い単位で見れば、『失敗』の中の一部分が『成功』だったのかもしれません…。

逆もしかりで、『成功』の中の一部分が『失敗』になることもあるでしょう。

 

そう考えると、

「『成功者』『成功している』などの言葉は、簡単に言うことはできないのでは?」

と自分は思うのです。

 

ヨッシー店長
一発屋芸人とかは、わかりやすい例ですよね。

 

自分が考える成功者とは、

「現在進行形で、自分の人生に満足している人」

だと思っています。

 

もっと細かく言うと、

「死の間際、何も後悔せずあの世へ行けるくらい、毎日を全力で生きている人」

だとも思っています。

 

これは経済的に裕福だとかは関係ありません。

「自分の人生は幸せだと思える人が、イコール『成功者』」なのだと考えています。

 

あなたの『成功』の定義は何でしょうか?

 

 

さて、オープニングから「ヨッシー哲学」的な話になっちゃいましたが(^-^;)、

今回は

「個人飲食店における『成功』とは何か?」

を考えてみたいと思います。

※あくまで個人の考えですので、あしからず。。

 

飲食業における「成功」とは?

さて皆さん、『飲食業で成功している』と聞いて、どのような事を思い浮かべるでしょうか?

 

…などを思い浮かべる人も多いかと思います。

 

価値観は人それぞれなので、「これが正解!」というものは存在しません。

ただ、その多くは「経済的な利益(権力)を多く得ている状態」を指すことが多いように思います。

 

「経済的な利益を多く得る=成功」は、決して間違いではないと思いますが、

自分は「成功の定義はそれだけではない」と思っています。

 

『飲食業で成功している』に、自分があえて“雛形的な定義”を作るのならば、

それは

「多くのお客様に支持され、末長く愛される店舗(企業)になっている」

といったところでしょうか。

※これには「経済的な利益を多く得る」も含まれています。

 

そして自分の考えでは、飲食業の成功は、経済的な利益よりも「信用」の方が大きな割合を占めているように感じています。

ヨッシー店長
「信用」を得ている飲食店は、多くのお客様に愛されるようになると思うんですよね。。

特にこの先の時代では、「お金よりも信用の方が価値が高くなるのでは?」とも思っています。

 

 

個人飲食店における「成功」とは?

それでは“飲食業”という大枠ではなく、『個人飲食店における成功』とは、どのような事を指すのでしょうか?

 

もちろん様々な価値観があるので、これはあくまで個人的な考えでしかありませんが…

 

自分が考える「個人飲食店の成功の定義」は、

「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店」

だと考えています。

 

 

上記を満たしている店は、お客様からの信用(信頼)も高いと思います。

 

そして、この定義なら「安定経営に繋がる」と信じています。

ヨッシー店長
個人飲食店において「安定経営」は「成功の一つの形である」と自分は考えています。

 

 

「安定経営に繋がる理由」は以下の3つ。

 

【理由1】ファンのお客様を大事にした方が、低コストで経営できる

大手外食企業は、比較的幅広い層を顧客ターゲットにしている場合が多いと思いますが、

個人飲食店は、ファン度の高い常連客をターゲットにしている場合が多いと思います。
(※観光地などの一見客メインの店舗を除く)

 

個人飲食店は新規顧客の獲得に力を注ぐよりも、「ファンのお客様(常連客)を大事にした方が、経営は安定する」といえます。

理由の一つは「低コストで済む」ため。

顧客獲得にかかるコスト(獲得費用)は、新規顧客5に対して、常連顧客は1で済むとも言われています。

新規顧客:常連顧客=5:1

つまりファンのお客様(常連客)を相手に商売をした方が、明らかに低コストで済みます。

低コストで経営ができれば、「安定経営に繋がる」ともいえるでしょう。

 

【理由2】ファンのお客様の方が、客単価・来店頻度が高い

ファンのお客様(常連客)を大事にすると、さらに良いことが!

『ファンのお客様』ということだけあって、一般のお客様に比べて「来店頻度は格段に高い」といえます。

そして一般のお客様に比べて「客単価が高くなる傾向」があります。(メニューに慣れているので、色々食べてくれる可能性が高い)

ヨッシー店長
うちのファンのお客様も上記の傾向に当てはまります。
熱狂的なファンの方は、毎週2、3日連続で来店してくれる方もいます♪
めちゃ嬉しい(^o^*)/

「客単価と来店頻度が高い」ということは、全体の売上も底上げされるので、これも「安定経営に繋がる」といえるでしょう。

 

【理由3】ファンのお客様がいる方が、生存率が上がる

新規顧客の獲得も大事なのですが、ファンのお客様(常連客)との「ファン度(親密度)」を上げていくことで、経営は更に安定していきます。

例えば、災害や自粛ムードなどで新規顧客の来店が減ったとしても、「ファン度の高い常連客」がいれば、経営悪化する確率を抑えることができるでしょう。

つまり、店舗としての「生存率が上がる」ことになります。

※「生存率が上がる」=「廃業しにくくなる」という意味。

ヨッシー店長
うちも常連のお客様にいつも助けられていて、『新型コロナウイルス騒動時』も新規客は減りましたが、その分常連さんの来店が増えました。

もちろんそういう時以外にも、常連さんにはいつも助けてもらっています。
これは本当にありがたいことです。感謝しかありません(^-^*)

生存率が上がれば、「安定経営に繋がる」といえるでしょう。

 

 

これらの理由から、「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店」になっていれば安定経営ができるため、これはつまり『成功している個人飲食店』ともいえるのではないでしょうか?

少なくとも自分はそう考えています。

「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店」

「安定経営」

「成功している個人飲食店」

 

常連顧客のファン度を上げるには?

ちなみに常連顧客のファン度を上げるには、

「お客様にどうやったら喜んでもらえるか?」

を常に考える必要があると思っています。

 

うちの場合、具体的には以下の施策を行っています。(一例だけ紹介)

  • 「週替りメニュー」を作り、毎週来店しても飽きさせないメニュー構成にしている。
  • 『写真コンテスト』『ルーレットビンゴ』などのお客様が参加できるイベントを定期的に行っている。
  • ポイントカードのポイントが貯まった際にプレゼントするスイーツは「通常では購入できないスイーツ」にしている。
  • 常連さんの予約返信メールには、時折テンプレート(定型文)には無い文章を添えたりしている。
  • 毎回ではないが、常連さんには「注文以外の一品」を添えることもある。
  • 問い合わせで調理方法やレシピを知りたいというお客様には、ありのままの情報提供をしている。
  • ホームページやSNS上でオリジナルコンテンツを毎週発信している。

一つ一つは小さなことなのですが、これらの積み重ねがファン作りに繋がっていると感じています。

 

個人飲食店の方がファン度を上げやすい

また、お客様との親密度は大手外食企業よりも、個人飲食店の方に“分がある”と自分は感じています。

なぜなら個人飲食店の方が「信用度が高い」と思うからです。

 

個人飲食店はオーナーが直接お客様と接することも多いので、その分「距離感が近い」ことが多いです。

距離感が近ければ、おのずと「信用度(信頼度)」も上がっていくことでしょう。

そして「信用度(信頼度)」が上がっていけば、「ファン度(親密度)も上がりやすい」といえるでしょう。

ヨッシー店長
最近は忙しくてなかなかできていませんが、お客様と話せるタイミングがあれば、極力話したいと自分は思っています。
これは別に経営戦略的な理由ではなく、「様々な人と繋がっていきたい」という個人的な気持ちからです。

自分は、「様々な人と繋がることによって、人生は豊かなものになっていく」と考えています。(ちょっと哲学的な話ですがw)
せっかく様々な人と繋がれる仕事をしているのですから、そうしないのは勿体無いと思うんですよね。。結果的に店のためにもなると思うし(^-^;)

 

 

「個人飲食店における『成功』とは何か?」まとめ

ということで今回は「個人飲食店における『成功』とは何か?」を考えてみました。

 

個人的な結論では、

「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店」

となりました。

※この状況なら「安定経営できている店」だと思うから。

 

「経営が長年継続」

言葉は短いですが、実行するのはとても難しいです。

開業から3年後まで生き残っている飲食店は“3割程”と言われている。(7割は3年以内に廃業)

自分はまだ8年目なので、「長年」というまでには至っていないですが、10年、20年、30年と続けていけるように、これからも日々精進していきたいと思います。

もちろん目標は「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店」です(^-^*)

 

 

多店舗展開に関しての持論

最後に、ちょっと話が逸れますが…

たまに常連のお客様から『ヨッシー店長さんは、2号店、3号店とかは考えないんですか?』と尋ねられる時があります。

 

そんな時、自分はこう答えています。

 

ヨッシー店長
多店舗展開は、1号店を成功させる事よりも難易度が高いと思っています。

なぜなら、個人飲食店の「イズム(経営理念)」を、それぞれの店舗の店長に理解してもらう必要があり、さらにそのイズムを理解してもらうには、「自分の人生哲学に共感してもらう必要がある」からです。

これらをクリアできる人財は、そう多くはないと思っています。

と。

 

別に他人を信用してないわけではないです(^-^;)

ただ、イズムを理解できたとしても、人生哲学まで共感できる人はなかなかいないと思うんですよね。。(もちろん共感できる人もいるとは思います)

 

なぜ自分がここまで人生哲学にこだわるかというと…

「飲食店経営の成功と失敗を、最終的に左右するのは、その人の根底にある”人生哲学”に関わってくる」

と考えているからです。

 

例えば、『これ以上やってはいけない』という哲学があるかないかでも、経営は大きく変わってくると思うのです。

以前飲食業界では『食品偽装問題(表示されている食品よりも質の低い食品を使用)』で倫理が問われましたが、この問題発覚に至るまでに、もし『これ以上やってはいけない』という哲学が経営者にあったら、このような問題も回避できていたかもしれません。

ヨッシー店長
ちなみに自分は『儲かれば何をやってもいい』『いかに顧客を捌くか』『いかに顧客に金を使わせるか』『騙される方が悪い』などの考えには、一切共感できません。
なぜなら、こういう考えは短期的には上手くいっていても、長期的には上手くいかないと思うからです。
後でその”ツケ”を払う時が、必ず来ると思っています。

前述の食品偽装してた会社も、短期的には儲かったのかもしれません。
でも結局長期的には上手くいかず、儲けられないどころか、会社の信用を失うことにまでなってしまったのです。

 

人生哲学まで共感できるのであれば「多店舗展開もありかもしれない」と思っていますが、難易度はかなり高いでしょう…。

少なくとも今回書いた

「経営が長年継続でき、ファンのお客様(常連客)が、いつも喜んでくれる店が、個人飲食店成功の一つの形である」

と、理解してもらわない限りは無理でしょうね(^-^;)

 

 

ということで今回は「個人飲食店における『成功』」に関して考えてみました。

今後もカフェガパオ&ヨッシー店長の成長を温かく見守って頂ければ幸いです!m(_ _)m

 


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