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自己資金ゼロでも飲食店開業は可能か?●●を利用すれば可能!

自己資金ゼロでも飲食店開業は可能か?



ヨッシー店長
久々に飲食店開業ネタ。
どうもヨッシー店長です。

 

自分は現在、「自宅飲食店開業アドバイザー」としても活動しているのですが(あまりお問合せは無いけどw)、

飲食店開業に関してよく頂く質問テーマが

「お金」

に関してのこと。

 

その中でも「開業資金」のお問合せが多めです。

『少ない資金で開業するにはどうすればいいでしょうか?』
『資金0円でも飲食店を開業することはできますか?』

などなど。

 

ということで、今回は

『自己資金ゼロでも飲食店開業は可能か?●●を利用すれば可能!』

と題してブログを書いていきたいと思います。

 

実は自分もこの●●を利用して、開業資金ほぼ0円で開業しています。

今回の記事が今後飲食店開業を考えている方のお役に立てば幸いです。

 

 

●●を利用すれば開業資金0円でも開業可能

まずは結論から。

 

「住宅ローン」

 

を利用すれば、開業資金0円でも飲食店開業が可能です。

※「自宅飲食店(店舗併用住宅)で開業する」のが前提です。

 

ここでいう開業資金とは「物件取得費用」のことを指しています。

物件取得費用とは、「保証金」「礼金」「仲介手数料」「前家賃」など、飲食店を出店する物件を取得するのに必要な費用です。

※「内装工事費」「厨房機器費」「備品費」「看板設置費用」などは除外しています。

 

「住宅ローン」を利用すれば、開業にかかる大部分の資金(物件取得費用等)は

【実質0円】

になります。

 

中古物件を購入してリノベーションする場合は「内装・設計費」が別途かかりますが、新築物件を建てる場合は「内装・設計費」も0円になります。(※これは新築物件を建てる時に、自宅と店舗部分の内装を設計できるためです。)

後々「厨房機器費」「備品費」「看板設置費用」などは別途かかるものの、開業するための「箱」、つまり店舗は

「住宅ローンで取得することができる」

といえます。

 

つまり、住宅ローンを組んで自己所有物件を取得して、自宅飲食店で開業すれば、

開業費を大幅に削減できる(物件取得費用は0円)」

ということです。

 

 

『え?住宅ローンで飲食店を開業することなんてできるの?』

と驚く人もいるかもしれませんが、店舗併用住宅、かつ一定の条件を満たせば金融機関(大手銀行など)によっては住宅ローンを組める場合もあります。

ヨッシー店長
かく言う自分も、住宅ローンを組んで自宅飲食店を開業させた一人です(^-^*)

 

ちなみに一定の条件とは、

など。

この条件は各金融機関によって異なるので、各金融機関に確認してみて下さい。

 

 

実はこの「住宅ローンで飲食店を開業する」には、多くのメリットがあります。(もちろんデメリットもありますが)

以降は「住宅ローンで開業するメリット」を紹介していきます。

 

 

住宅ローンで開業するメリット

メリット①「開業費を大幅削減できる」

前述したように、住宅ローンを利用して店舗開業ができれば、開業費を大幅に削減することができます。

 

「物件取得費(保証金、礼金、仲介手数料、前家賃)」は0円

新築物件を建てる場合は「内装・設計費」も0円

となります。

※「住宅ローンの頭金」などはここでは除外しています。

 

ちなみに一例ですが、テナント物件を借りて開業した場合、以下の費用がかかる場合もあります。

※家賃を月30万円として想定
  • 保証金:300万円
  • 礼金:30万円
  • 仲介手数料:30万円
  • 前家賃 30万円
  • 内装・設計費:200万円

合計:590万円

 

住宅ローンを組んで新築物件を建てた場合、理論上、この590万円を削減できることになります。

 

自分の場合、開業前にプラスで出た金額としては以下の通り。

  • 追加の内装工事(奥のエリアを小上がりに改造):45万円
  • 家具購入:30万円
  • 厨房機器購入:25万円

合計:100万円

この程度で済みました(^-^*)

 

やはり自宅飲食店の場合、上記の物件取得費がかからないのは、大きなメリットといえますね。

 

 

メリット②「将来的には家と店舗が手に入る」

住宅ローンは、住宅を購入するために金融機関などから借り入れる資金のことですが、住宅ローンを支払い終えるまでは、自宅だと思っている建物や土地は実質「金融機関のもの」となります。

そのため、もし住宅ローンの支払いが長期に渡って滞ってしまった場合、金融機関は抵当権を行使して、建物や土地を売りに出す場合もあります。

 

ただし、しっかり住宅ローンを支払い終えれば、建物や土地は自分のものになります。

もちろんそこで開業した自宅飲食店も、自分のものになります。

つまり「将来的には自分の家と店舗が手に入る」ということです。

 

これって意外と大きなメリットで、例えばテナント店舗は月々の家賃を30年間払い続けても、決して自分の店舗にはなりません。

テナント店舗は開業初期費用(主に物件取得費)が数百万円かかるのに、「全て掛け捨て」というのは、個人的にはちょっともったいないなーと感じます。(撤退費用もかかるし)

 

住宅ローンの支払いを仮に「店舗家賃」とするならば、

  • 自宅飲食店:組んだ住宅ローンの年数分は店舗家賃を払うことになるが、住宅ローンの支払いが終わればそれ以降の店舗家賃はかからない。(自宅も店舗も家賃0円)
    ある意味で「長期的思考」ともいえる。
  • テナント飲食店:店が続く限り、未来永劫、店舗家賃を支払わなくてはならない。
    ある意味で「短期的思考」ともいえる。

となります。

どうせ毎月家賃を支払うなら、「将来的に自分のものになるものに支払った方が良いのでは?」と個人的には考えています。

 

ちなみに飲食店を開業したものの、もし失敗してしまった場合、

  • テナント店舗:開業資金などの投資した資金が全て溶ける。さらに撤退費用(店舗をスケルトンに戻すなど)も増え、その後の人生で借金を負うことにもなり得る。
  • 自宅飲食店:最悪、店舗部分を自宅として利用することもできる。(ちょっと大きな自宅になる程度で済む)
    または他業種に変更して、その事務所としても使用できる。
    ※ただし住宅ローンの規約で「テナントとして他人に貸し出す」のは難しい可能性がある。

と、対処方法が異なり、

「自宅飲食店の方が投資した資金が無駄にならない」

のもメリットといえそうです。

 

 

メリット③「二重家賃にならない」

テナント店舗で開業する場合、「今住んでいる自宅(賃貸の場合)」と「テナント店舗」の両方で、それぞれ家賃が発生します。

この状態を自分は「二重家賃」と呼んでいます。

一般的に「二重家賃」という言葉は、「引っ越しをする際に旧居と新居でダブって支払う家賃」のことを指しますが、テナント店舗で出店している場合は「二重家賃がずっと継続される」ので、こちらの方が「重い二重家賃」といえるでしょう。

 

自宅飲食店の場合は、支払うのは「住宅ローンのみ」なので、支出はシンプルです。

住宅ローンのみ支払っていれば、自宅も店舗も維持することができます。

もし開業後に事故や病気でしばらく営業できなくなっても、住宅ローンのみ支払っていれば、自宅も店舗も維持できるのは大きなメリットです。

 

ヨッシー店長
仮に月々の住宅ローンが10万円であれば、この10万円で自宅とテナントの家賃が賄えるともいえますね。

 

 

メリット④「納得いくまで開業準備ができる」

テナント店舗で開業する場合、必ず「前家賃」という費用が発生します。

これは、内装工事、設備の搬入などを行うために

「実際に営業していない期間でも、支払わなくてはならない家賃」

のことです。

 

仮に月間の店舗家賃が30万円で、内装工事、設備の搬入に2ヶ月間かかってしまった場合、まだ開業もしてもいないのに「既に60万円も支払わなくてはならない」ことになります。

これって個人事業者にとっては、結構なダメージです…。

 

自宅飲食店の場合は、そもそも自宅なので、前家賃は存在しません。

また、事実上「いつまでも前家賃が発生しない状況」なので、

開業まで十分な準備期間を取ることが可能

です。

ヨッシー店長
自分も自宅に住み始めてから開業するまでの半年間、じっくり開業準備ができました。

 

 

メリット⑤「団体信用生命保険に入れる」

一般的に住宅ローンを組むと「団体信用生命保険」に入れます。

※団体信用生命保険とは家主が死亡・高度障害になった場合に「住宅ローンの支払いが免除される保険」です。
つまり、もし家主が死ぬと「住宅ローンがチャラ」になる保険。

 

一般的な住宅の場合、団体信用生命保険の適用後に手に入るのは「住宅のみ」ですが、自宅飲食店を開業している場合は

「自宅と店舗が無料で手に入る」

といえます。

 

残された家族としては、「住む家」と「稼ぐ手段」が残るので、これもメリットといえるでしょう。

ヨッシー店長
まあ、飲食店をやりたかった自分が死んじゃったら意味ないですが…(^-^;)

 

団体信用生命保険は掛金も安い(住宅ローン金利に含まれている場合が多い)ので、個人的には一般的な生命保険に入るくらいなら、団体信用生命保険に入っていた方がお得だと考えています。

 

 

メリット⑥「住宅ローン控除を適用できる」

店舗併用住宅も「住宅ローン控除」を適用できます。(※ただし住宅ローン控除が適用されるのは、居住部分のみ)

住宅ローン控除の適用を受けると、最大13年間、所得税や住民税を節税することができます。

 

住宅ローン控除の適用を受けるためには、以下のすべての条件を満たしていることが求められます。

 

【住宅ローン控除の条件】

  • 住宅取得後6ヶ月以内に居住を開始すること
  • 控除を受ける年の12月31日まで居住していること
  • 控除を受ける年の所得金額が2,000万円以下であること
  • 住宅ローンの返済期間が10年以上であること
  • 床面積が50平米以上であり、1/2以上が居住用スペースであること

 

住宅ローン控除も「テナント店舗にはないメリット」といえるでしょう。

 

 

メリット⑦「住宅ローンの利息分を経費計上できる」

開業後に事業主になると、様々な経費計上ができますが、「住宅ローンの利息分も経費計上」ができます。

店舗部分の面積に応じた利息分を経費として計上できます。(※ただし住宅ローンの元金は対象に含まれません)

 

ちなみに節税関連でいうと他にも、資産(建物・設備)の取得にかかった費用は、それぞれの耐用年数に応じて「減価償却費」として経費計上でき、計上した年の課税所得額を減らすことができます。

課税所得額が減ると所得税額も減るため、結果的に節税ができます。

 

 

メリット⑧「事業用ローンよりも低金利」

飲食店を開業する際、『日本政策金融公庫』で事業用ローンを組む人も多いと思いますが、事業用ローンは条件にもよりますが2~3%程の金利がかかるのに対し、住宅ローンは変動金利の場合0.5%以下も珍しくありません。

 

「なんだ2%くらいしか変わらないのか」と思うなかれ。

  • 事業用ローンで1500万円を借り入れるとして、ローン金利が2%、返済期間を20年とした場合、返済総額は約1800万円
  • 住宅ローンで1500万円を借り入れるとして、ローン金利が0.5%、返済期間を20年とした場合、返済総額は約1570万円

と、230万円の差が出てきます。

 

店舗部分も住宅ローンで組めるかどうかは各金融機関によりますが、仮に店舗部分を含めて住宅全てが住宅ローンで組めた場合は、上記の230万円が浮く形になります。

 

ちなみに借入金額を3000万円、返済期間を35年とした場合、

  • ローン金利が 2%の返済総額は約4050万円
  • ローン金利が0.5%の返済総額は約3260万円

と、約790万円の差が出てきますね。

 

「ローン」という視点から見ると、基本的には「事業用ローンよりも住宅ローンの方がお得」だと考えておいてよいでしょう。

 

 

メリット⑨「家賃0円で開業ができる安心感」

これはメンタルヘルスに関係することですが、仮に「店舗家賃を毎月10万円払わないといけない」という場合と、「店舗家賃は0円」という場合では、精神的な負担が全然違います!

世の中の飲食店では『家賃が払えないから廃業を決めた』という人も少なくないです。

 

店舗家賃は固定費なので、毎月必ず出ていく経費です。

この強迫観念は意外と精神を蝕みます。

 

自宅飲食店であれば少なくとも「家賃による精神的負担は無い」ため、メンタルヘルスの上ではメリットがあるといえます。(もちろん住宅ローンを払う必要はありますが)

 

 

ここまでは「住宅ローンで開業するメリット」を紹介しましたが、メリットの裏には必ずデメリットも存在します。

ここからは「住宅ローンで開業するデメリット」を紹介します。

 

 

住宅ローンで開業するデメリット

デメリット①「そこで稼ぐ覚悟が必要」

住宅ローンを組んで店舗併用住宅を建てる(または中古物件を購入する)場合、一般的な住宅購入よりも「高額になる」可能性が高いです。(水道、ガスなどの設備が2倍になるなど)

そのため自宅飲食店を開業した以上、そこでしっかり稼ぐ覚悟が必要です。

要は「逃げられない」のがデメリット。

まあテナント店舗で開業しても、結局はしっかり稼ぐ覚悟が必要ですが。。

 

稼ぐためには「稼ぐための仕組み」を作らないといけないです。

一般的な飲食店の経営施策はもちろんのこと、自宅飲食店の多くは住宅街にある場合が多いので、「如何に集客するか」をより考えなくてはならないといえるでしょう。

※集客に関しては「【2023年版】飲食店開業後やるべき集客方法!まずは無料で●●に登録すべし!」という記事を参考にしてみて下さい。

 

 

デメリット②「店舗経営を途中で止めたら損出がデカい」

前述したように、住宅ローンを組んで店舗併用住宅を建てた(または中古物件を購入する)以上、「やっぱり、やーめた」が気軽にはできません。

物件購入費が高額だし、売却するにしても「店舗併用住宅は一般的には売りにくい」と言われています。

 

もし自宅飲食店を途中で辞めた場合、「資産ではなく、負債が残ってしまう」といえるでしょう。

自宅飲食店はその場で収益を生むので、ある意味「資産」といえますが、ただ住むだけの自宅になってしまうと、これはある意味「負債」といえます。

 

自宅飲食店を途中で辞めないためにも、しっかりとした開業準備(立地選定、経営・マーケティングの勉強、技術の向上など)を行うことが大事だといえます。

 

ちなみにこれらの開業準備が「大変だ…」「面倒くさい…」と考えてしまう人は、自宅飲食店の開業どころか、飲食店の開業・経営には不向きだと思います。

なぜなら飲食店経営は、現在存在しているビジネスモデルの中でも「高難易度」の部類に入るからです。

 

もし「自宅飲食店の開業に不安がある、まずは何をやればいいかわからない」などあれば、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡下さい。

 

 

デメリット③「収入の減少による滞納リスク」

仮に住宅ローンを35年で組んだ場合、35年の間に収入が減少する可能性も考えられます。

特に自宅飲食店一本で生活していて経営難になった場合は、住宅ローンが滞納してしまう可能性もあります。

もし返済が長く滞ると、金融機関は抵当権を行使して、担保となっている住まいを競売にて処分します(-_-;)

 

こうならないためにも、ヨッシー店長的には

「自宅飲食店を経営しながら、同時並行で『複業』する」

ことをおすすめしています。

複数の収益源を作ることによって、住宅ローン滞納のリスクヘッジができます。

 

ちなみに個人的なおすすめは、場所や時間に捕らわれないIT業を複業にするのをおすすめしています。

具体的には、Youtubeを利用したコンテンツビジネスやアフィリエイトなど、飲食業の隙間時間に行えるものが良いでしょう。

これに関しては話が長くなるので、もし興味がある方は「お問い合わせ」までご連絡下さいね(^-^*)♪

※コンテンツビジネスに関しては「【2025年本格化】YouTubeは広告費モデルからコンテンツビジネスモデルへ」という記事も参照ください。

 

 

まとめ

ということで、今回のまとめです。

 

資金ゼロで飲食店を開業した方法とは? →「住宅ローン」を活用して開業した。

 

住宅ローンで開業するメリットは

 

住宅ローンで開業するデメリットは

 

今回のポイントは

「住宅ローンを活用して開業できれば、多くのメリットがある」

ということでした。

 

住宅ローンを組むということは、つまり「自宅を購入する」ということになります。

もし飲食店の経営が思うようにいかなかったとしても、最悪、「自宅を購入した」と思えば、そこにかかった費用は無駄になりません。

これがテナント店舗で開業した場合は、開業費等は全て無駄になる可能性もあります。

開業費における「自宅飲食店とテナント店舗の大きな差」は、

「投資したお金が無駄になるかならないか」

だといえるでしょう。

 

 

ということで今回の記事が、今後飲食店の開業を考えている方のお役に立てば幸いです。

 

 


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