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【開業12年で実感】飲食店経営で役に立つおすすめスキル5選!

飲食店経営で役に立つおすすめスキル5選



ヨッシー店長
自店は過去職の集大成!
どうもヨッシー店長です。

 

以前、

自宅飲食店開業に必要な資格・届出・立地条件・施設条件とは? 保健所のチェックポイントは? 現役カフェオーナーが詳細を説明します!

という記事で「飲食店開業に必要な資格や届出」の解説をしました。

 

これらの情報が知りたい方は、是非そちらの記事を見てもらうとして、

今回は

「開業に必須ではないけども、学んでおいた方が良いスキル」

を、TOP5で紹介したいと思います。

 

自店は既に開業から12年以上が経っていますが、この12年で

「学んでおいてよかったな」

と、実体験で感じたスキルを選出してみました。(あくまでも個人的な順位と感想です)

 

今回の記事が、今後飲食店を開業したいと思っている方にお役に立てば幸いです。

 

 

第5位「接客スキル」

第5位は「接客スキル」です。

接客スキルに関しては「学んでおいてよかったな」というよりも、

「経験しておいてよかったな」

という意味合いが強いです。

 

接客スキルとは簡単にいうと、

「お客様に心地よい体験を提供するための技術」

ですね。

 

代表的な接客スキルは以下の通り。

 

コミュニケーション能力

お客様との明瞭で丁寧な会話が必要なスキル。
聞き取りやすく、笑顔で話すことが大切です。
お客様の要望を的確に聞き取り、迅速に対応するスキルも求められます。

 

ホスピタリティ(おもてなし)精神

お客様を第一に考え、居心地の良さを提供する心配りが必要なスキル。
お客様が何を必要としているかを察知し、先回りして対応する姿勢が求められます。

 

迅速かつ正確な対応

注文を正確に取ることや、提供するタイミングの管理が重要なスキル。
お客様が長時間待たされないよう、効率的に動くことが求められます。

 

柔軟性と問題解決能力

クレーム対応や特別なリクエストに対して柔軟に対応する能力が必要です。
問題が発生した際には、冷静に対応し、お客様に満足いただける解決策を提供します。

 

身だしなみとプロフェッショナリズム

清潔感のある服装や身だしなみを保つことが、良い印象を与えます。
プロとしての姿勢を持ち、礼儀正しく振る舞うことが重要です。

 

多様な顧客対応力

様々な年代や文化背景のお客様に対して、適切な接客を行うための理解力が必要です。
言葉や態度を状況に応じて使い分け、どんなお客様にも満足してもらえるように配慮します。

 

チームワーク

同僚との連携を取り、スムーズに仕事が進むようにすることが重要です。
キッチンや他のスタッフとの協力が、サービスの質を左右します。

 

商品知識

メニューの内容を把握し、質問に答えたり、適切な提案を行ったりするスキルが必要です。
アレルギーや食材についての質問にも対応できる知識が求められます。

 

 

ヨッシー店長の見解

接客スキルは、なかなか簡単に身に付くものではなく、飲食業界でホール業務を最低でも1年以上は経験しないと、スムーズな接客ができるようにはならないことでしょう。(超高級フレンチのようなお店は恐らくもっと年数がかかるでしょう)

 

ただ、接客スキルを要するような業態(バー、スナック、カウンターのみの店舗などお客さんと物理的距離が近い業態)でなければ、これは開業後でも十分身に付けることができます。

自分の場合は、接客に関しては1年も経験していませんでしたが、開業後にそれなり身に付けることができたと思います。

ヨッシー店長
ワンオペでやっていた時期は、それなりにお客さんとコミュニケーションが取れていたと思う(^-^;)

 

接客スキルは、実際に店頭に立って初めて獲得できるスキルなので、できればアルバイトでもいいので飲食店で働いて経験をしておいた方が良いと思います。

 

 

第4位「デジタルスキル」

第4位は「デジタルスキル」です。

飲食店での「デジタルスキル」は、業務の効率化やお客様の満足度を向上させるために、とても重要なスキルです。

例えば、以下のようなものがあります。

 

POSシステムの操作

POS(Point of Sale)システムは、レジや会計のプロセスを効率化するだけでなく、飲食店の運営全体にわたる重要なツールです。

POSシステムを使うことで以下のような業務がスムーズになります。

 

オンライン予約システムの利用

オンライン予約システムは、スマホやPCを使ってお客様が事前に席を予約できるシステムです。飲食店がこれを活用することで、顧客管理と席管理が効率化されます。

 

SNSやデジタルマーケティング

現代の飲食店では、SNSやデジタルマーケティングが非常に重要です。SNSを使って店舗の魅力を伝えることができれば、来店客数の増加やリピーター獲得に繋がります。

 

デジタルメニューやオーダーシステム

最近では、タブレットやスマートフォンを使ったデジタルメニューやセルフオーダーシステムが普及しています。これにより、業務がさらに効率化され、顧客満足度も向上します。

 

デジタル決済

最近では、現金に加えて、さまざまなデジタル決済方法への対応が重要です。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済(PayPayや楽天Payなど)など、幅広い決済方法を導入することでお客様の利便性を高められます。デジタル決済の導入には、次のようなスキルが必要です。

 

顧客管理システム(CRM)の活用

顧客情報を管理し、リピーター育成やプロモーションに活用するスキルです。CRM(Customer Relationship Management)は、以下のような機能を提供します。

 

グラフィックソフトスキル

顧客にLINE登録やクチコミをお願いするポップや、簡単なお知らせ等を、グラフィックソフトを使用して制作するスキルです。

 

これらのデジタルスキルを活用することで、飲食店の運営は効率化され、業務の省力化や売上の向上、顧客満足度の向上が期待できます。

どのスキルも、最初は慣れが必要かもしれませんが、習得すれば大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。

 

自店『カフェガパオ』の参考例

うちの店では、POSシステムはiPadさえあれば無料で利用できる『Airレジ』を利用しています。

オンライン予約システムは、予約管理をやりやすくするために、あえて「ホームページからのみ」にしています。(LINEやインスタなども予約OKにしてしまうと管理が大変になるので)

SNSは、GoogleビジネスプロフィールとInstagramを新規顧客の集客装置に使用して、リピーターにはLINE公式アカウントからメルマガを配信して集客施策を行っています。

デジタルメニューやオーダーシステムは、うちの店のオーダーシステムがちょっと複雑なので、採用していません。

デジタル決済は2024年現在は↓を利用しています。

※クリックで拡大できます。

ほとんど決済方法はAirレジを契約しているとそのまま利用できます。(PayPayのみ別で契約しています)

顧客管理もAirレジで登録できます。

グラフィックソフトスキルは過去の仕事や趣味で使ってきたので、作りたいときに作れる環境にあります。
ちなみにPhotoshopが少し使えれば、大抵のもの(ポスター、チラシ、ポップなど)は作れるので、「業者にお願いする」こともないので、この分は経費削減に繋がっています。(恐らく過去12年で数百万円は削減している)

 

 

第3位「調理スキル」

第3位は「調理スキル」です。

飲食店を経営するにあたって、調理スキルは必須と言えば必須なのですが、販売形態や業態によっては「基礎的なことだけできていれば問題ない」という場合も多々あります。(うなぎ、フグ、料亭、フレンチなど、専門店はそれなりの技術が必要)

 

個人で飲食店経営を行っていく場合は、正直、調理スキルよりも「1位、2位のスキルの方が重要」だといえます。

 

よく、職人気質な方は「旨いものが作れれば、お客様は来てくれる」と考えている人もいますが、これは大いなる勘違いです。

例え作る料理が美味しくても、そのお店のことを知らなければお客さんは来ることはありませんし、知らないということは

「この世界に存在していない」

のと同じことなんです。

 

つまり、調理スキルとはそれ以前にある「認知」「興味・関心」「検討」をクリアした後に発揮されるスキルであり、個人飲食店の場合は

「経営・マネジメントスキル」
「マーケティングスキル」

の方が実は重要になってきます。

 

ちなみに「調理スキル」には、以下のようなさまざまな技術や知識があります。

これらのスキルは、料理を美味しく安全に提供するため、そして効率的に運営するために必要です。

 

基本的な調理技術

 

衛生管理

 

料理のプレゼンテーション

 

スピードと効率

 

レシピの開発・応用

 

栄養と健康に関する知識

 

コスト管理

 

これらの調理スキルは、飲食店の成功に直結する要素であり、継続的なトレーニングや学習を通じて向上させることが求められます。

 

 

第2位「経営・マネジメントスキル」

第2位は「経営・マネジメントスキル」です。

飲食店経営における「経営・マネジメントスキル」は、ビジネスの成功を確保し、日々の運営を円滑に進めるために必要な知識と能力を指します。

これらのスキルは、店舗の収益性を高めるだけでなく、従業員の満足度を向上させ、顧客に対して高品質なサービスを提供するためにも重要です。

以下、具体的なスキルとその詳細を説明します。

 

財務管理スキル

 

人材管理スキル

 

業務効率化スキル

 

リーダーシップスキル

 

クライシスマネジメントスキル

 

 

これらのスキルを身につけることで、飲食店経営者はビジネスの持続的な成長を支え、顧客やスタッフにとって魅力的な店舗を築くことができます。

自宅飲食店のような家族で経営するような場合は、上記の中では

「財務管理スキル」
「業務効率化スキル」

が重要になってくることでしょう。

特に「どんぶり勘定経営」にならないように、「財務管理スキル」は獲得しておきたいところです。

可能であれば「簿記3級」を取っておくのも良いかと思います。

 

ちなみに家族経営であったとしても「人材管理」は大事です。

家族だと予想以上に「なあなあ」になりがちだからです。

この部分は家族経営のデメリットともいえますね。

 

 

第1位「マーケティングスキル」

第1位は「マーケティングスキル」です。

マーケティングスキルは、経営・マネジメントスキルの中にも存在していますが、自分が12年以上飲食店を経営してきて

「一番重要だと思ったのが、マーケティングスキル」

なので、今回は別扱いにしました。

 

飲食店経営における「マーケティングスキル」は、顧客を引きつけ、売上を最大化するために重要な要素です。

飲食業界では競争が激しいため、効果的なマーケティング戦略を実施することで、店舗の差別化やブランド価値の向上が図れます。

 

ちなみにマーケティングとは、簡単にいうと

「こちらから営業しなくても、勝手に売れる仕組み」

です。

 

以下、飲食店におけるマーケティングスキルの詳細を説明します。

 

市場調査とターゲット設定

 

ブランディング

 

プロモーション活動

 

メニュー戦略

 

デジタルマーケティング

 

顧客満足度の向上

 

ローカルマーケティング

 

 

上記の中で、開業前に重要になってくるのは「市場調査とターゲット設定」ですね。

個人的な見解では、この調査と設定で

「飲食店経営の成否の70%は決まる」

と考えています。

 

などは、飲食店開業後だと変更するのが難しいため、開業前の「市場調査とターゲット設定」で、しっかり見極めておく必要があります。

 

逆にそれ以外の項目(ブランディング~ローカルマーケティング)は、後からでも変更は可能です。

 

「市場調査とターゲット設定」は飲食業に限らず、ビジネス全般に言えることですね。(YouTubeビジネスとかもそうですね)

「お客さんのいない場所で、お客さんに求められていない商売をやったところで、その成功率はかなり低くなってしまう」ことでしょう。

 

例えば・・・

カフェ開業希望者
過疎化していく地方の田舎で、アクセスの悪い場所と言われているけど、格安な古民家を買い取って、自分が思い描くオシャレなカフェをやるんだ!

と考えていても、お客さんが全然来ず、商売として成り立たなければ、いずれ廃業を余儀なくされることでしょう。

 

市場調査とターゲット設定を無視して

「独りよがりのビジネスは決して成功しない」

といえます。

 

ヨッシー店長
ちなみ上記のような
  • 過疎化が進む地方の田舎(観光地ではない)
  • そもそも人口が少ない
  • アクセスが悪い(冬は雪に閉ざされるなど)
  • 店の「ウリ」が何も無い
  • 低単価・低回転率

といった飲食店は、飲食業界の中でも経営レベルは「最高難易度」といえるでしょう。

 

正直、繁盛店になるかどうかは

「マーケティングスキル次第」

だと自分は考えています。

 

開業前にこの「マーケティング(勝手に売れる仕組み)を、深く理解しておくことが重要」でしょう。(←飲食店経営で多分一番大事)

 

ヨッシー店長
ちなみに「自宅飲食店におけるマーケティング」に関しての無料相談も行っていますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
お問い合わせはこちらから

 

 

まとめ

ということで、今回は

「開業に必須ではないけども、学んでおいた方が良いスキルTOP5」

を紹介しました。

 

第5位「接客スキル」

 
第4位「デジタルスキル」

 
第3位「調理スキル」

 
第2位「経営・マネジメントスキル」

 
第1位「マーケティングスキル」

 

今回「マーケティングスキル」を1位として紹介しましたが、今後飲食店の開業を考えている方は、どんな小さな飲食店であっても

「飲食店を開業する」

と考えるのではなく、

「ビジネスを起業する」

と考えた方がよいです。

 

飲食業もビジネスなので、

「しっかり稼ぐことを意識しないと、すぐに潰れる」

と考えた方がいいです。

 

開業1年目で3割が廃業
開業2年目で5割が廃業
開業3年目で7割が廃業
開業10年目で9割が廃業

というデータもあながち間違いではないです。

 

廃業しないためにも、開業前にしっかりとした「経営スキル」を身につけておきましょう!

 

ヨッシー店長
ちなみに生き残りの厳しい飲食業界の中で、自宅飲食店は「99%潰れない飲食店」です。
その理由は「99%潰れない飲食店とは? ●●が廃業しない7つの理由を現役オーナーが解説」という記事をお読みください。

無料相談も行っております↓
お問い合わせはこちらから

 

ということで今回の記事が、今後飲食店の開業を考えている方のお役に立てば幸いです。

 


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