以前「飲食店開業は「コンセプト」で全てが決まる!コア・メイン・サブそれぞれの違いは?【自宅飲食店の開業手順 vol.3】」という記事でも少し紹介していますが、今回は
「2020年以降における店名(屋号)の決め方」
を紹介したいと思います。
今現在『どんな店名にしようか悩んでいる…』という方には、特に読んでもらいたい内容です。
どうぞよろしくお願いします。
店名を決める際に抑えておきたい6つのポイント
店名は経営者が自由に決めて問題ありませんが、「繁盛店にする」ためには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
以下、その6つのポイントです。
ポイント1「業種をイメージできる」
できれば店名は「提供するメニューと関連している」方が、直感的にどういう店か理解してもらいやすくなります。(業種をイメージできる)
ただ、店名が似るとデメリットにもなる(後述します)ので、その場合は「ショルダーネーム」を付けて業種業態を説明するのもありです。
例えば、『海鮮居酒屋 ○○』『トスカーナ料理専門 ○○』『京風おでん ○○』などの実際の店名の前に入る説明ワード。
ショルダーネームの「タイ料理カフェレストラン」で業種業態を説明し、「ガパオ(タイ語でホーリーバジルを意味する)」で提供するメニューとの関連性を表現しています。
ポイント2「カナ読みで4文字以内が理想」
カナ読みで4文字以内だと覚えてもらいやすくなります。
3文字以内だと尚良いです。
5文字以上だと覚えにくくなる傾向があります。
やはり3文字だと覚えてもらいやすいと実感しています。
ポイント3「ありがちな名前にしない」
これは絶対ではないのですが、できれば「ありがちな名前にしない」方がメリットが多いです。
ありがちな名前だとインパクトが薄くなりますし、後述する「店名候補がネット上に存在しない」方が“より繁盛店になりやすい”といえます。
特に大手外食企業の店名には、なるべく似ない方が良いです。
ポイント4「難しい漢字や外国語を使用しない」
これも絶対ではないですが、できれば難しい漢字や外国語を使用しない方が、“記憶に残りやすい”といえます。
中華料理店などで難しい漢字を使用しているところもありますが、読み方がわからないと「店名検索」もされにくいです。
外国語は英語表記がギリギリラインで、その他の国になってしまうと“記憶に残りずらい”です。
ちなみにタイ語で『ラーメン屋』という意味です。
もしどうしても外国語を使用したい場合は、前述したショルダーネームで日本語の説明があると覚えてもらいやすくなるでしょう。
ポイント5「読んだ時に濁音・半濁音が入っている」
店名に濁音(濁点)が入っていると、インパクトがあって“記憶に残りやすい”です。
濁音(ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ…など)や、半濁音(パ・ピ・プ・ペ・ポ…など)は、音声学的には「違和感のある音」であるため、そういう音が店名に入っていると、耳に残りやすくなります。(=記憶に残りやすい)
音感的にも「カハオ」より「ガパオ」の方が言いやすいですし、繰り返し言いたくなる音感だと思います。
ポイント6「店名候補がネット上に存在しない」
今回の「2020年以降における店名(屋号)の決め方」で、一番重要な部分が、
この
「店名候補がネット上に存在しない」
です。
既にインターネットは「現代のインフラ」となりました。
この環境下で「自店と同じ店名が既に存在している」場合、店名のみで検索した見込み客が混乱する可能性が出てきます。
『あれ、行きたい店のホームページリンクはどれだろう…?』と。
混乱させることは「来店するのを躊躇させる」ことになりかねません。(小さな事ですが)
ただ、多くは店名が同じでも、地域が異なる(千葉県にあるはずが奈良県の同名店が出てくるなど)ことで、実際にはそこまでの混乱は起きないと思います。
自店に来るはずの顧客が、先住店に流れてしまう可能性も出てきます。
細かいことですが、できれば店名を決める前に、一度「店名候補」を検索してみて、ネット上に存在しているかどうかを確認しておきましょう。
一番良いのは「ネット上にまだ無い店名」が理想です。
なぜなら「ネットに無い情報には価値がある」からです。
店名くらいでは大きな価値とは呼べませんが、どんなことにもパイオニア(先駆者)は「先行者利益」が発生するものです。(前述の同名先住店の方がネット上では有利になるなど)
できれば「ネット上にまだ無い店名」を付けるようにしましょう。
2020年以降の飲食店の「店名(屋号)の決め方」とは? まとめ
ということで今回は「2020年以降における店名(屋号)の決め方」を紹介しました。
簡単にまとめると…
- 「業種をイメージできる」→提供するメニューと関連している店名、ショルダーネームを付けるのもOK。
- 「カナ読みで4文字以内が理想」→4文字以内だと覚えやすい。3文字以内だと更に良い。
- 「ありがちな名前にしない」→インパクトが薄くなる。
- 「難しい漢字や外国語を使用しない」→難しい漢字や外国語を使用しない方が記憶に残りやすい。
- 「読んだ時に濁音・半濁音が入っている」→濁音(濁点)が入っているとインパクトがあって記憶に残りやすい。
- 「店名候補がネット上に存在しない」→最重要。同名店があると顧客が混乱する。できればネット上にまだ無い店名にする。
となりました。
店名一つとっても、今後は「ネットを意識」していかないといけない時代になりました。
店名は途中で変えるのは難しいので、今回のポイントを意識しながら最善の名前を考えてみて下さい。
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
どうもヨッシー店長です。