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『こんな自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?』という質問に関して現役カフェオーナー(飲食店経営者)の回答は?

自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?に関しての回答

個人飲食店レベルでも、今後は海外(グローバル)を意識していかないと、この国で生き残るのは難しくなるのかも。

どうもヨッシー店長です。

 

この話、別に個人飲食店に限らず、様々な企業や店舗に関わってくる話だと、個人的には思っています。

少子高齢化社会となっている現在の日本では、この先30年を考えると確実に内需(日本国内で必要とされる数)は低下していきます。

飲食店を例にするなら、将来的には全国の店舗数はどんどん減り、外国人対策ができていない店舗は”先細り”となっていくことでしょう。

そうならないためにも、今から少しでもいいので「グローバル対応」をしていった方が良いと思っています。

 

と、固めのオープニングとなりましたが、もし今後「飲食店開業」を考えていたら、そこら辺も考慮しつつ開業を目指すのがいいのかなーと思っています。

実は先日、『将来カフェを開業したい!』という18歳の人とメッセージ交換をしていたこともあり、改めて「今後の飲食店開業」に関して考えてみました。

 

「グローバル対応の飲食店作り」に関しては、今度「個人飲食店の継続講座」の方で書くとして、今回はその18歳の人との質疑応答のやり取りを記事にしてみたいと思います。(名前は伏せて一部編集しています)

おそらく今後カフェ開業(飲食店開業)を考えている人には、参考になる記事かと思います。

 

ちなみに質問内容は、

などです。

 

今回はこれらの質問に対して、「ヨッシー店長なりの回答と補足」を書いてみたいと思います。

※ちなみに自分(ヨッシー店長)は2018年4月現在で、自店(カフェガパオ)を5年9ヶ月経営しています。

将来カフェ開業(飲食店開業)を考えている方に、少しでもお役に立てば幸いです(^-^*)

 

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こんな自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?

頂いた質問

私は18歳で、つい最近社会人になりました。

現在その職場で働いていますが、このままこの仕事を何十年間も続けていくのかと考えていると、ものすごく落ち込みます。

そこで、これから何をしたいのか本気で考えました。

出した答えは「自分のカフェを造る」ということでした。

カフェ開業の想いは、本気です。

そこで、実際にカフェ開業に至ったヨッシー店長さんにお聞きしたいのですが、こんな自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?

※頂いた質問は多少編集しています。

 

回答と補足「カフェ開業は誰でもできる。ただし、そこには”主軸となる強い意志”が必要。」

『こんな自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?』に関しては、ズバリ、できると思います!

否定する要素は誰にもなく、誰しもがその可能性を秘めています。

 

正直、“開業自体”はお金があれば、誰でもできます。

開業は誰でもできますが、“続けていく”のは誰でもできるわけではありません。

 

また、カフェで“何をしたいのか”が重要で、そこがないと継続は難しくなると思います。

正直カフェは儲からないので(飲食業の中でも利益が少ない業種)、それでも続けていく”モチベーション”が必要になってきます。(カフェの形態にもよりますが)

 

〇〇さんは、カフェで何をしたいと思っていますか?

自己表現?
自分の料理を食べてもらいたい?
人々をつなぐハブになりたい?

色々あるかと思いますが、もし『なんとなく』であれば、カフェ開業は諦めた方がいいと思います。

厳しいことをいいますと、飲食業で生計を立てるのは”至難の業”です。

生半可に参入すると、開業費を全てドブに捨てることになります。

※『個人飲食店を5年間経営し続けてわかった飲食業継続が困難な10の理由』という記事でも「飲食業経営が如何に難しいか」を書いています。

そうならないためにも、カフェ開業にはある程度“覚悟”が必要です。

 

もしその覚悟があるのであれば、早い時期(20代など)に一度起業してみるのもありだと思います。

それによって学べることは多々あると思います。

もちろん経験や勉強を積み重ね、30代、40代での開業もありだと思います。

 

ちなみに『カフェ開業』とは、イコール『起業』でもあります。

起業する場合、様々な「引き出し(経験から得たもの)」がある方が有利です。

なのでカフェ開業を目標に、色々な経験(勉強や仕事)をした方が良いと思いますよ(^-^)♪

自分の場合は、デザインの仕事をずっとやってきたので、それらの経験が現在の経営でも役にたっています。(メニューブックやホームページの制作など)

 

ということで、カフェ開業は誰でもできます。

もちろん〇〇さんもできます。

ただし、そこには「主軸となる強い意志」が必要となります。

※主軸となる強い意志とは、「カフェを開業して何をしたいのか? 人生をどう歩んでいきたいのか?」など、自分の中にある決してブレないもの。

 

どれくらいお金を貯めてから開業した方がいいのでしょうか?

頂いた質問

30歳前後までにカフェ開業を考えているのですが、どれくらいお金を貯めてから開業した方がいいのでしょうか?

 

回答と補足「開業資金は数百万円は必要。さらに運転資金が別途必要。」

これは一概には言えませんが、開業費用やその後の運転資金を考えると、最低でも700万円前後はあった方が良いと思いますね。(カフェの規模にもよりますが)

個人飲食店の開業資金ってどれくらい?儲かるの?気になるお金のあれこれ』という記事でも書いていますが、飲食店の開業にはそれなりにお金がかかります。

業界の定石としては大よそ「店舗面積1坪あたり100万円が必要」と言われています。

例えば「5坪の店舗面積だと500万円の開業費が必要」といった感じです。

 

また、現在の飲食業界で自分の店を”継続”していくのは難しくなってきているので、運転資金は十分にあった方がいいです。(初出店であれば尚更)

運転資金の目安は、「半年~1年間、自分の給料が出なくてもやっていける額」です。

もし自分の生活費が月15万円必要だとしたら、「15万円×12か月=180万円」が運転資金の目安となります。

仮に開業費が500万円で済んだとしても、プラス180万円、つまり680万円は必要になる計算となります。

前述した「最低でも700万円前後はあった方が良い」というのは、このことを指しています。

 

資金を貯めるのが難しい場合は、実店舗ではなく、移動販売などからスタートするのもありだと思います。

移動販売で学べることもきっと多いでしょう。

 

カフェ経営1本で、家族を支えられるようになれますか?

頂いた質問

カフェ経営を本業にして、カフェ1本で家族を支えられるようになれますか?

 

回答と補足「カフェ1本では相当難しい。」

2018年現在の自分の見解からすると、「カフェ1本で家族まで支えられるようになるのは、相当難しい」という回答になります。

詳細は「個人飲食店を5年間経営し続けてわかった飲食業継続が困難な10の理由」という記事を読んで頂ければと思うのですが、「相当難しい」という回答になる理由は、主に以下の通りです。

 

 

他にも理由はありますが、将来的に見ても「カフェ1本で家族まで支えられるのは相当難しい」といえるでしょう。

もちろん高利益を出している店舗もありますが、そのような店舗はほんの一握りの店舗でしょうね。(1000店舗中1店舗とか)

しかも、その高利益をこの先何十年もキープできる店舗は、ほとんど無いと思います。

 

ただ、個人飲食店には希望の光もあって、AI化が進んでいく今後の社会では”優位”だといえます。

なぜなら『人に接客してもらって、人の作った料理が食べたい』というニーズは、人間が人間である以上消えることがないからです。(人類全員がサイボーグになったら消えるかもしれないですが…w)

このニーズを解消できる個人飲食店は、「この先の時代では優位」だと個人的には思っています。

 

ちなみに、大手外食チェーン店のスタッフは、将来的には全て「ロボット化する」と思います。

現在の人件費高騰や人手不足の状況では、そうならざるを得ないでしょう。

自分が株を買うなら、「飲食業界専門ロボット」を製作する企業の株を買いますね(笑)

 

スクールに通ったりアルバイトをして実際に体験してみた方がいいのですか?独学でも勉強すれば身につきますか?

頂いた質問

経営術や料理などまったくの素人なのですが、スクールに通ったりアルバイトをして実際に体験してみた方がいいのですか?

また、独学でも勉強すれば身につきますか?

 

回答と補足「スクールはどちらでもOK。」

まずスクールに関してですが、自分も夜間の料理学校に1年間通っていた過去があるので、その経験からスクールに通うメリット・デメリットを紹介してみたいと思います。

 

スクールに通うメリット

スクールに通うメリットは主に2つあります。

  1. 料理技術や経営学の基礎が学べる。
  2. 一緒に学ぶ仲間ができることによって、様々な視野が広がる。

などがあります。

 

①の基礎学習は、何でもそうですが、やはり基本を知っているか知らないかでは、後々自分の”引き出し”に差が出ます。

※引き出しとは、経験値という意味です。例えば、「この食材は過熱した方がいいのか、それとも良くないのか?」「作ったソースはどの程度冷蔵庫でもつのか?冷凍して解凍しても使えるものなのか?」など、細かい部分での経験は、その後の店舗経営にも関わってくる可能性があります。

 

②の一緒に学ぶ仲間ができると、同じベクトルに向かう仲間(飲食店を開業したい仲間)なので、お互い情報交換をして濃い情報を得たり、自分が知らなかった情報を得たりもできます。

また、仲間がいるとモチベーションの維持にも繋がります。

 

スクールに通うデメリット

スクールのデメリットとしては、主に授業料がかかるということでしょうか。

自分は夜間スクールに1年間通っていましたが、たしか70万円前後の授業料を支払っていた気がします。(授業で使用する材料費等込み)

飲食店開業にはそれなりの資金が必要ですので、勉強とはいえ70万円を投資するのは、なかなかの賭けでした。

『元を取れたか?』と聞かれたら、うーん…微妙なところではありますが(^-^;)、でも今振り返ると「スクールに通ってよかった」と思っています。

卒業して15年以上経ちますが、いまだに繋がっている友人もいますし、料理の基礎知識や技術は今でも現場で役立っています。

 

ということで、スクールに関しては正直「どちらでもよい」と自分は思っています。

年齢、資金、時間などの環境によって「通っても、通わなくても」といった感じです。

自分の場合は、6年間務めた会社を辞めて、資金や時間に余裕があったからというのが大きいかもしれません。(年齢は当時28歳でした)

 

回答と補足「飲食業界でのアルバイト経験は必須。」

次にアルバイトに関してですが、自分としては「飲食業界でのアルバイト経験は必須」と言いたいです。

飲食業界未経験で開業する人もいますが、自分が見ている限り業界経験のない人の店は、往々にして長続きしない確率が高いように思います。(あくまでも個人的見解)

 

飲食業界での経験がなぜ”必須”なのかというと、

「飲食業界の現場でなければ得られない経験や情報が“ありすぎる”から」

です。

これは、スクールでは絶対に学べません。

 

ここで一例を出してみたいと思います。

○○さん(今回の質問者)は、スクールや独学で調理技術を勉強したとします。

料理の腕は上がりました。

家に友人5人を招き、料理を振舞いました。

みんな口々に『美味しい!』と言ってくれます。

中には『この料理レベルならお店やれるよ!』と言ってくれる友人もいました。

ここまではホームパーティーでよくある話です。

 

しかしこれが家ではなく、自分が経営する飲食店だった場合はどうなるでしょうか?

仮に5名のお客さんが入店されて、5人分の調理に入るとします。

しかしその数分後、3名、2名、6名と続けて入店されたとします。(お客さんは入店を待ってくれません)

この状況の中、お客さんを待たせず毎回同じクオリティーの料理を提供することができるでしょうか…?

もし家に招いた友人5人と同じペースで料理提供した場合、最後の6名のお客さんに料理提供するのは、何分後になるでしょうか…?

もし1時間後になってしまった場合、6名のお客さんたちはどう思うでしょうか?

 

これらの運営感覚は、飲食業界の現場でなければ学ぶことができません。

もし飲食業界で経験があれば、続けて入店されたとしても、対応できるオペレーションをあらかじめ考えることができます。(メニュー数を絞っておく、ある程度作りおけるメニューを用意しておく、などの対応策が取れます)

 

上記はほんの一例に過ぎませんが、独学ではやはり限界があるので、最低限「飲食業界でのアルバイト(または社員)」は経験しておいた方が良いと思います。

自分もそうでしたが、「将来自分のカフェを開業する!」という強い意識があると、ダラダラとアルバイトをすることもありません。

「全てを盗んで学んでやる!」という意識にシフトするので、現場では多くのことを学べると思います。(経営者目線でアルバイトできる)

 

また、「カフェを開業したいからカフェだけでアルバイトする」よりも、多業種(居酒屋でもイタリア料理でも何でも)でアルバイトすることをおすすめします。

多業種で働くことによって、様々な知識・経験を得ることができます。(良いところ悪いところ含め)

自分は「和・洋・中・イタリアン・ハワイアン・無国籍」などを約3年で渡り歩きました。(「この店で得るものはもうない」と思ったら次の店舗へ移っていました)

ここで得た経験は、今のカフェガパオでも活きています。

 

回答と補足「独学で勉強しても限界がある。」

『独学でも勉強すれば身につきますか?』に関しては、独学でも知識を増やすことはできます。

知識を増やすことはできますが、前述したように「飲食業界で実際に得る知識や経験」は学べません。

車の運転と一緒で、実際に運転してみないとわからないことは多いです。

これは飲食業界に限らずですが、「机上の空論」よりも「不言実行」した方が得るものが多いし、大きいですね。

 

飲食業界での経験は多ければ多いほど、後々の”引き出し”に差が出てくるので、できれば飲食業界で働いた方が良いと思います。(出来ればめちゃくちゃ忙しい店で)

 

開業に向けて学んでおかなければならないこととは?

頂いた質問

開業に向けて役立つことや学んでおかなければならないことはなんですか?

 

回答と補足「飲食業界での技術・知識・経験は必須。それ以外にも経営をしっかり学んでおくこと。」

前述してきたように、飲食業界での「技術・知識・経験」は必要だと思います。

これらは将来必ず役に立ち、決して無駄になることはありません。

自分の店を開業してしまうと他店で学ぶ機会は少なくなるので、「開業までの貴重なインプット期間」と考え、多くを学びましょう。

 

今すぐ勉強するのであれば、書籍も多く読んでみましょう。

飲食店開業本だけでなく、経営学、心理学の本なども読むと良いと思います。

開業本だと、『自分でパパッとできるはじめての飲食店開業&経営 第2版』という本は、開業手順がわかりやすくまとめられているのでオススメです。

ただし、読んだからといってそれで「開業準備をした」と思わないで下さいね。

書籍はあくまで参考情報として捉え、自分なりの答えをアウトプットしていって下さい。

 

他にも、ITを学んでおくのも良いと思います。(ブログやSNSなど簡単なところから)

今後の個人飲食店は、「ITを駆使できるかどうかで生き残りが変わってくる」と思いますので。

 

小さくても個人飲食店を開業するということは、「起業するのと同じこと」です。

なので、「経営」もしっかり学んでおいた方が良いと思います。

 

現在はどうかわかりませんが、「料理は一流だけど、経営は三流」なんていうオーナーも、かつてはいました。

『料理が美味しければ、お客様は来店するはず』と考える人です。(←職人の人に多い)

たしかにこの考えで通用する時代もありました。

しかし情報社会となった現在では、この考え方は既に過去のものです。

料理が美味しくても、お客さんが来店しなければ何も始まりません。

「お客さんが来ない、知らない」ということは、その店は「存在すらしていないのと同じ」ことなのです。

 

現代では、料理が美味しいのは当たり前、個人飲食店であっても集客技術や継続技術が求められる時代になっています。

自分はカフェガパオを開業してから5年9ヶ月経過(2018年4月現在)していますが、「個人飲食店オーナーは料理よりも経営をしっかり勉強するべき」と感じています。(※もちろん料理や接客も大事なのですが)

開業前にこの経営の部分をどれだけ学んでおくかで、その後の店の継続率に大きく関わってくると思います。(経営が無知だと即廃業します)

 

経営者は他にも、マネージメント、営業、人脈作り、仕入れ先開拓など、やる事が沢山あります。

それらを含めしっかり「経営」も学んでおきましょう。

 

※「飲食店を独立開業する前に考えておくべき15の事 これをクリア出来なければ即廃業の危険性大」という記事も書いているので、そちらも参考にしてもらえればと思います。

 

『こんな自分でもカフェの開業は出来ると思いますか?』という質問に関してのまとめ

ということで、今回は「将来カフェを開業したい18歳の方から頂いた質問に対して、ヨッシー店長の回答と補足」を紹介しました。

上記を簡単にまとめてみると、以下の通りです。

 

 

個人飲食店を何十年も切り盛りしている人から見たら自分はまだまだヒヨッコですが、現在の自分ができるアドバイスとしては上記のような内容になりました。

今回質問頂いた人のように「将来カフェを開業したい!」と思われている人に、今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。

 

あ、今回の記事は「個人飲食店の開業講座」というシリーズの第10回目でした。

シリーズ「個人飲食店の開業講座」一覧はこちらから

 


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