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【求人の必要なし】これからの人を雇わない飲食店経営

【求人の必要なし】これからの人を雇わない飲食店経営



ヨッシー店長
飲食店でアンドロイドが働くのはいつだろう?
どうもヨッシー店長です。

 

少子高齢化や求人難の中で注目される「自宅で飲食店を開業する」という方法。

このブログではそのような飲食店を「自宅飲食店」と呼んでいます。

 

人を雇わず、自宅を活用して飲食店を運営する方法は、「低リスクで個人のライフスタイルに合った働き方」を実現します。

自宅飲食店であれば、基本的には「99%潰れない」ですし、子育て、親の介護などをしながらでも運営ができます。

 

※参考まで↓

99%潰れない飲食店とは? ●●が廃業しない7つの理由を現役オーナーが解説

 

今回の記事では、一人でも無理なく運営できる「求人不要の自宅飲食店」の可能性に注目し、

「これからの人を雇わない飲食店経営」

を考えてみます。

 

また、人を雇わないために必要な

「SNSを活用した集客方法」
「予約制でのオペレーション効率化」
「作り置きメニュー開発」
「最小限の設備投資」

など、ヨッシー店長が10年以上やってきた具体的例もご紹介します。

 

今回の記事が自宅飲食店を開業しようと思っている方に少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

少人数で始める新しいビジネスモデル

まず、他の記事でも書いていますが、自宅飲食店の「利点」に関して簡単におさらいしておきます。

 

自宅を活用した飲食店経営は、

ができる点が大きな魅力です。

 

従来の飲食店では、店舗取得費、内装工事費、賃貸料、従業員の雇用費用といった「多くの初期費用」がかかりますが、自宅であればそれらの経費を大幅に抑えられます。(数百万円以上)

また、固定費(家賃や人件費など)が少ないため、一般的な飲食店よりも利益を確保しやすいです。

家族や自分一人でも運営可能で、自身のライフスタイルに合わせて仕込みや営業時間を調整できるため、無理なく続けることができます。

 

このように自宅飲食店には多くのメリットがあります。

※自宅飲食店のメリット・デメリットの詳細に関しては↓の記事をお読みください。

「自宅を改装して飲食店を開業!現役タイ料理カフェオーナーが自宅飲食店のメリット・デメリットをまとめてみた」

 

 

求人不要の理由と利点

次に「なぜ求人が不要なのか?」も簡単に説明しておきます。

 

自宅飲食店は基本的に一人、または家族で運営するため、他人を雇うことはほぼありません。

そのため求人は不要となります。

 

昨今、人件費がどんどん上昇していることもあり、人を雇わない選択は飲食店経営においては「大きなメリット」になります。

 

仮に「シーズン問わず繁盛店になり、店舗運営が常に忙しい状況」になったとしても、人を雇うのには経営リスクを伴うので、可能であれば

「忙しくても常に少人数で運営する仕組み」

を作っておいた方が良いでしょう。

※具体的な仕組みに関しては、後述していきます。

 

この仕組みを作っておけば、もし再びコロナ禍の時のように自粛要請が起こって店舗運営ができなくなったとしても、「雇用費負担における経営リスクは軽減」されます。

 

ヨッシー店長
恐らく2020年~2023年のコロナ禍にあった「雇用調整助成金」や「営業自粛による給付金」は、今後コロナと同じようなことが起ったとしても、簡単には拠出されなくなるでしょう。
国的には「コロナ禍で給付金をあげすぎてしまった」と考えている節があるので。

 

また、求人が必要ないことによって、求人広告費や人件費を削減でき、利益率も高まります。

従業員の管理やシフト作成、教育コストも不要です。

 

そもそも2024年現在、求人を出したところで飲食業にはなかなか人が集まらなくなっています。

「儲けたい!」だけなら飲食店開業は止めるべき理由10選」という記事でも書きましたが、

「飲食業界は労働者を都合よく使い捨てる危険な業界

と認識されてしまった節があります。

仮に日本全体で人手不足が解消してきたとしても、飲食業界の人手不足解消は最後の方になると感じています。

 

つまり、今後も飲食業界では人手不足が続いていくと思われます。

もし将来的に「多店舗展開」「大型店舗での開業」を考えている人は、「人手が集まらないことを留意」しておかないといけないでしょう。

 

ヨッシー店長
ただし、今後AIの発展が急加速した場合、AIの影響を受けにくいブルーカラーの仕事(人が体を動かすことで成り立つ仕事)は、ホワイトカラー(頭脳労働)で職を失った人が働くことも考えられます。

 

以降は自宅飲食店のメリットを活かしながら、「どうやったら少人数で運営していけるのか?」を具体的に考えていきます。

 

 

費用をかけずに集客する方法(SNSとクチコミ活用)

求人が不要な自宅飲食店においても「集客」は重要であり、そこで積極的に活用したいのが「SNSとクチコミ」です。

インスタグラムやLINEなどのSNSを使うと、広告費をかけずに自店の雰囲気や料理をアピールできます。

例えば、料理の写真や動画を美しく撮影し、定期的に投稿することで視覚的な魅力が伝わり、フォロワーやリピーターの獲得が期待できます。

また、Googleマップに店舗情報を掲載すると、クチコミ情報を見てもらいやすくなり、新規顧客の来店動機に繋がります。

 

ヨッシー店長
ちなみにうちの店の体感では
  • 新規顧客向けの集客:Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)、インスタグラム
  • リピーター向けの集客:LINE、インスタグラム

が集客力のあるツールになっています。

 

飲食店の集客に関しては↓の記事をお読みください。(※2024年でも変わっていません)
【2023年版】飲食店開業後やるべき集客方法!まずは無料で●●に登録すべし!

 

 

事前予約・事前オーダーでオペレーションを効率化

従業員なしで運営する自宅飲食店では、事前予約制や事前オーダーシステムを導入することで、来客数や調理スケジュールを把握しやすくなり、効率的な営業が可能です。

例えば、SNSや予約アプリを使って予約を取ると、準備する料理の量を正確に見積もることができ、食材ロスも減らせます。

事前オーダーも活用することで、顧客が注文した料理をスムーズに提供でき、待ち時間を短縮し、顧客満足度も向上します。

事前予約や事前オーダーによって無駄をなくし、少ない人数でも質の高いサービスが提供できる仕組みを作りましょう(^-^)/

 

ヨッシー店長
うちの場合は、各SNSやアプリなどで予約を可能にしてしまうと「予約管理が煩雑になる」ので、あえてホームページのみで予約を受け付けています。(ネット予約の場合は)

ちなみに『出前館』や『Uber Eats』で出店すると、「事前オーダー&事前決済」されるので、オペレーションは効率化されているといえますね。

 

小さいワンオペの店であれば、「料理はコースのみで、常に予約で埋めておく」といったビジネスモデルであれば、食材管理やスケジュール管理がしやすく、無駄なコストが発生しにくい体制になります。

また「常に予約が取れない店」として認識されるので、『予約が取れたらラッキーな店』という存在になり「希少性」が上がります。

高級カウンター寿司店はこの戦略をとっている店も多いですね。

 

 

負担軽減!作り置きメニューで効率的なサービス提供

少人数の運営で安定したサービスを提供するためには、作り置きメニューの活用が非常に効果的です。

作り置きができるメニューであれば、営業前に調理を済ませておけるため、提供時は温めるだけで済む料理もあります。

また、日持ちがするメニューや冷凍保存ができる料理にすることで、仕込みにかかる時間を大幅に短縮できます。

食材の無駄も減らせるので、低コストで効率的な運営が可能です。

 

ヨッシー店長
うちの場合は、以下のような工程を組んでいます。
  • 営業前日:下処理をする。(野菜のカット、下味を入れる、ソース類を作る、など)
  • 営業当日朝:提供するメニューを70%くらいまで完成させる。
  • 提供時:提供直前に100%完成させる。
  • 提供後:温かいものはウォーマーにて保管。冷たいものは保冷ケースで保管。

提供時は、いわゆる「ホテルビュッフェ」のようなスタイルで「お客さんに見せながら保温」しています。

こんな感じで。

 

 

売れ筋メニューの見極めと、少数精鋭メニューで効率運営

一人(または小人数)で運営する自宅飲食店では、提供するメニューの数を厳選し、売れ筋に集中することがポイントです。

少数精鋭のメニューに特化することで、材料管理や仕込みが簡単になり、運営がスムーズになります。

さらに、人気のメニューに集中することで、お客様の期待に応えることができ、リピーターの獲得にも繋がります。

 

ヨッシー店長
うちの場合、「レギュラーメニュー」と「日替りメニュー」を混在させ、日替りメニューは2.3日に一回変更する形を取っています。

例えば、ある週は

  • レギュラーメニュー(終日販売):「鶏肉のガパオ炒め」「シンガポール風蒸し鶏」「タイ風春雨サラダ」
  • 木・金曜日:「豚肉とインゲンのレッドカレー炒め」「かぶと青パパイヤのソムタム」「じゃがいものイエローカレー」「特製から揚げ」
  • 土・日・月曜日:「タイ風ユーリンチー」「カフェガパオの生春巻き」「鶏肉とタケノコのレッドカレー」「トムヤムポテトフライ」

といった感じで、人気のあるメニューはレギュラーにしておき、その他を日替わりで変化をつけ、常連客が飽きないような仕組みにしています。

 

 

人件費を削減するなら「この設備」にお金をかけよう!

前述した「忙しくても常に少人数で運営する仕組み」ですが、上記の

以外に、「設備」で仕組み作りをすることができます。

 

例えば、以下のような設備があります。

  • 業務用食器洗浄機
  • 自動注文・会計システム(セルフオーダーシステム)
  • 自動調理機器(調理ロボット)
  • 業務用自動アイスディスペンサー・ドリンクディスペンサー
  • 業務用自動真空包装機
  • 自動皿仕分け・収納システム
  • 自動販売機型デリバリー専用ロッカー
  • 業務用多機能オーブン(コンビオーブン)
  • 自動洗浄フロアモップロボット
  • 自動在庫管理システム

 

これらの設備は便利ではありますが、個人店にとっては高額な設備となります。

 

この中から個人店でも導入しやすく、コスパの良い設備は

「業務用食器洗浄機」

でしょう。

 

業務用食器洗浄機の感想に関しては↓の記事を読んで頂ければと思いますが、

個人飲食店が「食洗機(業務用食器洗浄機)」を導入して、強力なコスト削減に繋がった話(特に人件費)

恐らく個人店では一番「人の代わり」になるのが食洗機です。

導入コストはかかるものの、それ以上のメリットがあり、もし人を雇って食器洗いをしてもらうコストを考えると、すぐに資金回収できるはずです。

 

 

まとめ

ということで、今回は自宅飲食店で開業する場合の「これからの人を雇わない飲食店経営」を考えてみました。

 

2023年以降、全国で最低時給が上がり、飲食業界では人手確保のため「都内では時給1500円」などの店も珍しくなくなっています。

例え田舎であっても人件費は軒並み上がっています。

また、求人募集をかけてもなかなか応募がなく、結果的に求人費用も上がっています。

 

飲食業は「労働集約型のビジネスモデル(事業活動の大部分を人間の労働力に頼っている)」であるため、基本的に人がいないと運営はできません。

しかしながら人件費がどんどん上がっているため(恐らくこの先も上がっていく)、スタッフの雇用は相当難しい時代になっています。

 

この「雇用問題」を解決するには、今回あげた

  • 事前予約・事前オーダーでオペレーションを効率化
  • 作り置きメニューで効率的なサービス提供
  • 少数精鋭メニューで効率運営
  • 設備投資で人件費を削減

 

などの「人が行う作業を効率化」させる、

そして

なるべく人を雇わないで運営(一人や家族で)」

することが、今後の飲食業界では生き残りのポイントになってくると思います。

 

現在

『インバウンド効果で過去最高売上!』
『コロナ明け需要でスタッフが足りない!』
『競合店が軒並み閉店して、その分のお客さんが増えて忙しい!』

など、嬉しい悲鳴をあげている店もあるかもしれないですが、その状況が未来永劫続くことはありません。

 

もしかしたらこの先、また流行病、南海トラフ地震、富士山噴火など、未曾有の危機が訪れるかもしれません。

前述しましたが、恐らくそのような国全体が被害を被った場合は「雇用調整助成金」や「営業自粛による給付金」は、期待できないでしょう…。

 

そうなった時、忙しいからといって雇ったスタッフの雇用を、守ることはできるのでしょうか?

恐らく多くの店舗が解雇や廃業を選択することになると思います…。

 

そうならないためにも、今回書いた「忙しくても常に少人数で運営する仕組み」を考えた上で運営していく方が、「飲食店の生き残り」という目線では大事な施策となることでしょう。

 

今回の記事が、今後飲食店開業を考えている人に、少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

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