2000年以降、インターネットは生活に欠かせないものになっていきました。
特に2010年以降の「スマホ」と「SNS」の普及に伴って、今ではインターネットは「生活インフラ」となりました。
うちの娘たちも生まれた時からインターネットが当たり前にある『デジタルネイティブ』のチルドレンです。
現在は親の管理下で使用時間を決めて、主にYouTubeなどを見ている状況です。
2022年現在、優は13歳ですが、恐らくこの先もしばらくは親の管理下でしかネットには触れないと思います。(ダウン症ということもあり、ITを深く理解することは難しいと思うので)
翠は7歳で、優よりもできることが多いです。(ゲームアプリを使う、自分で動画撮影をする、簡単な画像編集を行う、など)
翠のITリテラシーはまだ低く、YouTubeの動画(上手く編集して魔法を使っているように見える動画)を「本物」と信じ、自分も家で再現しようとすることもあります(^-^;)
まあ、まだ「サンタクロースはいる」と信じている年頃だから仕方ない部分もあると思います。
ただ、この先はある程度「ITリテラシー教育」をしていかないと
「結構ヤバイことになるかもしれないな…」
と、個人的には危惧しています。
ということで、今回は「これからの子供のITリテラシー教育」を考えてみたいと思います。
現在のネット世界では簡単に被害者にも加害者にもなる
インターネットの世界は「累乗」の如く、日々加速度的に進化しています。
いわゆる『ディープフェイク』の技術も進化していて、「本物なのか偽物なのか」を判断するのも、もはやプロでも難しくなってきています。
この複雑になった現在のインターネットの世界で
「ITリテラシーが低いまま、子供たちを放り出す」
のは、さながら
「レベル1~99のモンスターが闊歩するドラクエの世界に、こん棒と皮の盾だけを装備させて放り出すのと同じ」
だと感じています。
運良くレベル1のスライムばかりと出会っていればいいですが、運が悪ければ最初の城を出た瞬間にレベル99の魔王に会ってしまうかもしれません…。(極端な例ですが)
でもインターネットの世界って、基本的にはそういう世界だと自分は感じています。
例えば、子供が自分のスマホを使い始めて「本物そっくりのフィッシングメール」が届いた場合、ITリテラシーが低いと騙される確率は、僕ら親世代と比べたら高いことでしょう…。
現在はほとんど聞きませんが、2010年頃までは
「親の知らないところで子供が勝手に大容量通信を行って、通信費が数十万円に膨れ上がってしまう」
といった、いわゆる『パケ死』なんていう事故も起っていました。
今はこういう事故は起きにくくなっているものの、新たに
- SNSでデマ情報拡散をして「逮捕」←有名な事例だと、熊本地震の時にライオンが逃げたとデマ情報を流した件。
- バイトテロ写真をアップして「名誉棄損」←有名な事例だと、コンビニの冷蔵ケースに寝転がって悪ふざけをした件。
- 一般人の写真を無断転用して「著作権・肖像権の侵害」←うちの娘の写真も勝手に使われたことがあります。
- 本物と遜色が無いフィッシングサイトによる「詐欺被害」←有名な事例だと、Amazonや楽天から来た偽メールのURLに入るとクレジットカード情報を抜き取られる件。
など、近年「気軽な気持ちでやったことが、大きな損害に繋がるような事例」が増えています。
バイトテロを起こした若年アルバイトの子も、少年期に「それなりのITリテラシー教育」を受けていれば、もしかしたらこういった行動を気軽には行わなかったかもしれませんよね。(まあ『後の祭り』ではありますが…)
つまり何が言いたかったかというと、
- インターネットが当たり前に繋がっている環境
- 個人が気軽に何でも発信できる環境
- 小さな発信が、重大事件・事故に繋がる環境
これらの環境が揃っているのが2022年現在なので、親世代はもちろんのこと、子供もITリテラシーを伸ばしていかないと、トラブルに巻き込まれる確率は格段に上がるはずです。
「知らず知らずのうちに、我が子が加害者になっていた(本人も無意識に)」
なんていうことも、これからはどんどん増えていくでしょう。
そうならないためにも、「ITに触れ始める頃」または「子供が自分のスマホを持つ前」には、ある程度のITリテラシー教育は必須といえるでしょう。
ちなみに小学校、中学校でもある程度のITリテラシー教育は行うと思いますが、前述したようにインターネットの世界は加速度的に進化しているため、勉強した内容の一部はその後数年以内に使えなくなる可能性もあります。
もちろん教えられる環境(教師のITリテラシー度、デバイスの整備など)も限られると思うので、リアルタイムのネット世界に追いついていくには、まだまだ課題があることでしょう。(日本はとにかくスピード感が遅い!)
なので、「家庭でもある程度のITリテラシー教育は行った方が良い」と個人的には思っています。
子供のITリテラシー教育に役立つサイト
以下、リンクを貼っておきますので、よかったらITリテラシー教育の参考にしてみて下さい。(↓のリンクは詐欺URLではないのでご心配なく(^-^;))
情報通信白書 for Kids
「情報通信白書 for Kids」は、総務省の小学生向けサイトになっています。
インターネットの基礎から活用方法、診断テストまで、「小学生でもわかりやすく」作られています。(大人も学べます!)
総務省なので無料です。
情報モラルテスト
「情報モラルテスト」は、子ども向けの情報モラルテストです。
いじめやネット犯罪に関しての問題が出題されます。小中高それぞれに分けてあるので理解しやすいです。
こちらも無料でテストができます。
ネット依存・ゲーム依存度チェック – MIRA-i(ミライ)
「ネット依存・ゲーム依存度チェック – MIRA-i(ミライ)」は、依存度チェックができます。
「インターネット依存」の概念を提唱したアメリカのキンバリー・ヤングが作成したスクリーニングテストです。
こちらも無料でテストができます。
みらいい
「みらいい」の抜粋記事では、今回書いた内容をさらに詳しく紹介しています。
読んだ感じでは、小学生高学年~中学生向けに良いと思います。
「これからの子供のITリテラシー教育」まとめ
ということで、今回は「これからの子供のITリテラシー教育」に関して考えてみました。
子供のITリテラシー教育とは言いつつも、まずは親(大人)がITリテラシーを勉強することが大事だと思いますね。
学校で教えるには限界がありますし、そういう塾もないので、
「親のITリテラシー=子供のITリテラシー」
になる可能性が高いです。
自分は1997年頃からインターネットに触れていますが、その中でも2015年以降は
- インターネットがインフラ化
- 仮想と現実が繋がっている
- ネットトラブルの巧妙化
- 30歳代以上と以下のネットへの概念の違い
が、色濃くなってきたように思います。
やはりスマホとSNSの登場によって、世界レベルで概念が変わった気がしますね。
それ故、親のITリテラシーにもかなり格差があると思います。(うちの弟は45歳ですが、今までパソコンを使ってこなかったのでスマホもイマイチ理解していない)
2015年以前はブログで書いたことに公共性なんて求められていませんでしたが、現在は個人の情報発信でも公共性を求められる時代になっているようにも思います。
インターネットは「自由に情報発信する場」から「情報発信をやや規制する場」に変わっていっています。
それ故、これから育っていく子供たちには「ITリテラシー教育は必須科目」といっても過言ではないでしょう。
「こん棒と皮の盾」じゃなくて、せめて「鉄の剣、鉄の鎧、鉄の盾」くらいは装備させてあげたいものです(^-^;)
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです(^-^*)
どうもヨッシー店長です。