
これまでこのブログでは「飲食店の集客方法」に関しての記事を書いてきましたが、改めて飲食店開業時に「最優先に取り組むべき集客施策は?」というと…
「Googleマップ対策」
が最も優先順位が高いといえます。
それはなぜか?
今回は「飲食店の集客はGoogleマップ対策を最優先にすべき理由」を解説したいと思います。
【1】なぜ「Googleマップ対策」が最優先なのか?
まず結論からですが、Googleマップ対策を最優先にするべき理由は、2020年以降、
「飲食店を探す=Googleマップから探す」
という時代になっているからです。
「口コミコム」を運営する株式会社movが、2023年に行ったアンケートの結果では以下の傾向が見られました。
- お店を検索する際に最も使われるのはGoogle検索、次いでGoogleマップ
- Z世代でもGoogle検索の影響大。SNSの割合も高い
- 飲食店に限ると、Z世代ではGoogleマップが優勢
- ただし30代以上ではグルメサイトの方が使われており、「グルメサイト離れ」はまだ起きていない
- Z世代は、口コミを他の世代よりも参考にしている
引用元:株式会社mov

インターネット世界では、いまだ「Google一強時代」なので、
「飲食店を探す=Googleマップから探す」
という流れは、今後もしばらく続いていくことでしょう。
そうなると、
「Googleマップに表示されていない=店が存在していない」
と言っても過言ではない状況になっています。
「店が存在していない」ということにならないためにも、Googleマップに表示されるよう、『Googleビジネスプロフィール』に「オーナー権限」を登録する必要があります。
たまに地方の飲食店で「お客さんらしき人たちが勝手に情報をあげている」ということも散見されます。
【2】Googleビジネスプロフィールとは?
Googleビジネスプロフィールとは、
Google検索やGoogleマップ上に、店舗の情報を表示できる無料のビジネス向けサービス
です。(昔は『Googleマイビジネス』と呼ばれていました)
Googleビジネスプロフィールに設定した情報が、「Googleマップ」や「Google検索結果」に反映される仕組みになっています。
無料で使えるにも関わらず、検索やGoogleマップに店舗情報を表示できる強力なツールです。

営業時間や住所、写真、レビューなどを登録することで、ユーザーに店舗の魅力を伝えることができます。
登録に必要なのは「Googleアカウント」と「基本的な店舗情報」で、最短15分程度で初期設定が完了します。
【3】自宅飲食店ならではの活用ポイント
自宅飲食店において最初の課題は「どうやってお客さんに見つけてもらうか」です。
Googleビジネスプロフィールに情報を登録しておくことで、
「見つけてもらう機会」
が増えます。
特に地域密着型の自宅飲食店では、
『近くのレストラン』
『●●市 ランチ』
などと検索される機会が多く、Google検索に出てこなければ「存在していない店」とも同然といえます。
SNSや広告の前に、まずは
「Googleで見つけてもらう土台を作ることが最優先」
といえるでしょう。
特に自宅を使用している自宅飲食店の場合、看板や立地の分かりにくさをカバーするためにも、
Googleビジネスプロフィールの活用が必須
といえます。

【4】集客につながる!登録時のポイント5選
ここで「集客につながる登録時のポイント5個」を紹介しておきます。
- ① カテゴリ設定を正確に:単に「飲食店」ではなく、「カフェ」「テイクアウト専門」「タイ料理店」など、業種業態をより具体的に設定しましょう。
- ② 写真や動画を充実させる:料理写真だけでなく、店内や外観、スタッフも映っていると良いです。明るく清潔感のある写真がさらに良いですね。
シズル感(ジューっと音がある、湯気があるなど)のある動画もあるとさらに良いです。 - ③ メニューの登録:写真付きでメニューを登録すると、閲覧数がアップします。
- ④ 投稿機能を活用:投稿機能では、週替りメニューやイベントなどの情報をSNS感覚で投稿できるのですが、頻繁に更新することで、見込み客に興味を持ってもらいやすくなります。
また、検索上位に表示される効果も期待できます。 - ⑤ クチコミへの返信:返信があることで、信頼性と安心感が高まります。Z世代はこのクチコミ内容をよく見ています。
【5】よくある間違いと改善策
- 登録後に放置している → 定期的に営業時間や写真を更新しましょう。
- 写真が少ない・暗い → スマホ撮影でもOKです。明るい時間帯に撮影をしましょう。
- 情報が古くなっている → 営業日・時間・メニューなどは常に最新情報にしましょう。
【6】SNSやチラシよりも先にやるべき理由
SNSはフォローしてくれる人がいなければ広がりませんが、Googleビジネスプロフィールは
「検索されれば表示される」
仕組みです。
しかも検索している人から近い距離にある店が優先的に上位表示されるため、開業間もない店でも知ってもらう機会が増えます。

僕がGoogleが凄いと思うところは、先駆者やITリテラシーの高い人だけが有利にならないように、常に公平性を担保しようと心がけている点ですね。
これはYouTubeなどでも同様です。
チラシは印刷・配布にコストがかかるうえ、一度限りの効果ですが、Googleプロフィールは一度整備すれば長期的に集客効果を発揮します。
SNSでバズる前に、まず「見つけてもらう土台」を整えることが重要です。
まとめ
自宅で開業する飲食店にとって、一番のハードルは「存在を知ってもらうこと」です。
いくら料理が美味しくても、いくら接客が丁寧でも、最初のお客様が来てくれなければ何も始まりません。
その最初の集客において、最も効果的でかつコストがかからない方法が「Googleビジネスプロフィール」の活用です。
現代では、お店を探す手段の多くが「スマホでの検索」です。
『近くのカフェ』『○○駅 ランチ』『テイクアウト おすすめ』などのキーワードで調べたときに、あなたのお店が表示されていなければ、“存在していない”のと同じです。
SNSやチラシももちろん有効ですが、それらは「興味を持った人へのアプローチ」といえます。
一方、Googleビジネスプロフィールは「来たいと思っている人に見つけてもらう」ためのツールです。
まずは以下の3つから始めてみましょう!
- Googleビジネスプロフィールに登録する(Googleアカウントがあればすぐ可能)
- 店舗名・営業時間・住所・電話番号を正確に入力する
- 写真を3枚以上登録する(外観・内観・料理)
これだけでも、検索結果での印象が大きく変わります。
また、登録して終わりではなく、定期的に写真や投稿を追加・修正することで、Googleからの評価も上がります。
特に営業時間の変更や季節メニューなどは「投稿機能で告知する」のが効果的です。
Googleビジネスプロフィールは、最初の一歩を踏み出すための最強ツールです。
地元のお客さんに気付いてもらい、安心して足を運んでもらうためにも、開業時から始めてみましょう。
今回の記事が今後飲食店開業を目指す人にお役に立てば幸いです。
どうもヨッシー店長です。