ズボラ経営でも12年飲食店を続けられた秘密は●●!

ズボラ経営でも12年飲食店を続けられた秘密



ヨッシー店長
家庭料理はズボラ飯。
どうもヨッシー店長です。

 

自店のカフェガパオは、2024年で丸12年を迎えていますが、正直、最初の7,8年間は

「ズボラ経営」

でした(^-^;)

 

【実話】飲食店開業で失敗したこと10選!」という記事でも書いていますが、開業当初から失敗をしていましたが、7,8年後までそのまま失敗経営をしていました(-_-;)

 

開業から5年で廃業する店は「7割を超える」と言われている飲食業界でズボラ経営なんてしていたら、本来であれば最初の1年目で廃業していてもおかしくはないでしょう…。

 

ではなぜそんなズボラ経営をしていても、1年どころか12年も飲食店を続けてこれたかというと…

 

ということで、今回は

「ズボラ経営でも12年飲食店を続けられた秘密は●●!」

と題して、ズボラ経営でも長期に渡って経営が続けられた秘密を暴露したいと思います。

今回の記事が、今後飲食店を開業したいと思っている方にお役に立てば幸いです。

 

 

結論

まず結論から。

 

ズボラ経営でも12年飲食店を続けられた秘密は、ズバリ

「自宅飲食店だったから」

が一番の要因です。

 

※自宅飲食店とは、いわゆる「店舗併用住宅」のことです。

 

自宅での飲食店経営には、通常の店舗型ビジネスとは異なるいくつかの利点があり、それがズボラ経営を可能にする要因となっています。

以下、その成功要因を詳しく説明します。

 

 

固定費の低さがズボラ経営ができる大きな要因に

家賃0円

自宅飲食店の最大の強みは、家賃がかからないことです。

通常の店舗型飲食店では、家賃が月々の固定費として重くのしかかり、特に売上が低い時期には大きな負担となります。

しかし、自宅で営業している場合、家賃という固定費が発生しないため、利益を出すためのハードルが大幅に下がります。

ヨッシー店長
一般的な飲食店の店舗家賃の目安は売上の10%が目安と言われています。
売上150万円なら家賃は15万円程度が目安。
でも自宅飲食店なら売上150万円でも家賃は0円です。

 

さらに、家賃がかからないことは、営業が不安定な月でも赤字リスクを低減させる効果があります。

これが、ズボラ経営をしても事業が長く続く理由のひとつです。

 

人件費の最小化

店主が一人で運営する、または家族経営で人件費を抑えている場合、コストを大幅に削減できます。

これにより、売上の波があっても負担が少なく、少人数で対応できる範囲内で効率的に店を回すことが可能です。

一般的に、人件費が多くなるほど、利益を確保するのが難しくなるため、少ない人数で運営できる仕組みがあれば安定経営に寄与します。

 

 

ローコスト運営が可能

初期投資の削減

自宅の一部を店舗として使用する場合、改装や内装に多額の投資を必要とせず、初期投資を最小限に抑えることができます。

ヨッシー店長
うちの場合も、自宅であるがゆえにDIYなどして、初期費用はだいぶ抑えることができました。
必要な工事等も数年かけて少しずつ行っていき、徐々に店舗をアップデートしていきました。

 

ローコスト運営

自宅飲食店は、通常の店舗と比較して設備や維持費が非常に低く抑えられるため、ズボラな経営でも続けやすいです。

たとえば、キッチンや調理設備は家庭用のものをそのまま利用できる場合が多く、新しい機材や大規模な設備投資が不要です。

ヨッシー店長
うちの厨房で使用しているガス台は、いまだに業務用ではなく、家庭用を使っています(笑)

家庭用

 

また、営業規模が小さいため、仕入れ量も最小限に抑えられ、食材の無駄を減らすことができます。

これは仕入れ管理がシンプルになり、結果的に在庫リスクが低くなるというメリットにつながります。

 

また、収益が低くても固定費が少ないため、一定の収入を維持するだけで黒字経営が可能となり、ズボラな運営でも資金ショートを防ぐことができます。

 

 

効率的なメニュー運営によるシンプル経営

メニューの少なさによる効率化

飲食店のメニューが少ない場合、仕入れや調理が効率化されます。

たとえば、シンプルなメニュー構成であれば、食材のロスが少なく、在庫管理も楽になります。

また、限られたメニューに特化することで、オペレーションもシンプルになり、店主一人や少人数のスタッフでも問題なく営業できます。

少ないメニューを繰り返し作ることで、クオリティが安定し、時間管理もしやすくなります。

 

得意分野に特化

店主が特定の料理に特化しており、その料理が地域で支持されている場合、他の競合店との差別化が図られます。

例えば、特定の料理(ラーメン、カレー、定食など)を一貫して提供することで、顧客がその味を求めて来店するようになります。

ズボラでも、得意料理さえあれば品質が一定で、顧客満足度が維持できます。

また、特定の料理に特化することによって、廃棄ロスが減り、コスト軽減につながります。

 

 

生活と事業の一体化で効率的な運営

運営効率の高さ

自宅での飲食店経営は、生活と仕事が一体化しているため、運営効率が高いです。

まず、通勤が不要であり、自宅内で仕事をするため、時間やエネルギーの節約ができます。

これは、小さな子どもがいる家庭や、介護が必要な家族がいる場合にも大きなメリットとなります。

また、生活費と店舗運営の費用をある程度共有できるため、事業がうまくいかない時期にも生活自体が破綻しにくいといえます。

 

柔軟な経営が可能

店舗と生活の場が同一であるため、家庭の事情に合わせた柔軟な経営が可能で、家族のイベントやライフステージに応じて営業スタイルを変えることもできます。

ヨッシー店長
うちも娘が二人いるため、学校の行事やお迎えなどありますが、サラリーマンをやっている時よりも明らかに柔軟な対応ができていると思います。
ちなみにサラリーマン時代よりもはるかに家族時間が増えました。

 

 

リピーターに支えられた安定経営

常連客の存在

自宅飲食店の場合、地域密着型の店舗であることが多く、開業から長年の間に築き上げた常連客が大きな支えになります。

ズボラな経営であっても、地域の人々にとっては親しみのある場所として存在していると、多少サービスが悪くなったり、営業が不規則でも、その居心地の良さやコミュニケーションが魅力となり、顧客が離れません。

特に、料理の味や雰囲気が安定している場合、日常的に利用してくれる常連客がリピーターとして確保でき、経営が安定しやすくなります。

 

「馴染みの店」としてのポジション

地域住民にとって「行きつけの店」として機能している場合、特に宣伝をしなくても、口コミや紹介で新しいお客様がやってくることもあります。

たとえ新規客が少なくても、長期間にわたって来店する常連客が確保されていれば、一定の収益を維持できます。

ヨッシー店長
うちの常連さんも店の事をよく理解してくれるお客さんが多いです。
先日もスタッフがぎっくり腰で休業になった際、事情を理解してくれました。

 

 

競合が少ない立地条件

自宅飲食店の多くは、住宅地や商業地ではない静かなエリアにあるため、競合する飲食店が少ないケースが多いです。

このような場所であれば、近隣住民にとって限られた選択肢のひとつとなり、競合店が増えにくい環境が長期的な経営を支えます。

特に地方の小さな町や郊外では、地元に根差した飲食店が少ないため、近隣住民の需要をほぼ独占することができます。

ヨッシー店長
ただし、ほぼ独占するにはそれなりのレベル(顧客にとっての好条件が揃っている)が無いと、需要としての選択肢に入らない可能性があります。

また地元に根付かせるには「日常食(定食、ラーメン、丼もの、中華などの普段食べ慣れているもの)」の店をやった方が安定すると思います。(※地域やターゲットにもよる)

 

競合が少ないことで、価格競争やサービスの過剰な差別化をする必要がなく、自分のペースで経営を続けやすくなります。

たとえ他の店が進出してきても、自宅を店舗としている場合は柔軟な対応がしやすく、必要に応じて営業時間やメニューを調整できるため、競争環境にも適応しやすくなります。

 

 

時期や外部環境に助けられた可能性

開業時のタイミングが良かった

開業した時期に運よく地域の開発が進んだり、観光客が増加するなどの外的要因が働き、特別なマーケティングをしなくても自然と集客ができた可能性もあります。

こうした偶然のタイミングがうまく重なった場合、ズボラな経営でも長期間営業を続けることができることがあります。

 

景気や流行の後押し

特定の料理が流行している時期に、その料理をメインとする飲食店を運営している場合、特に努力をしなくても顧客が集まることがあります。

また、地域や国の景気が良い時期に開業した場合、消費者の財布のひもが緩みやすく、安定した売上を維持しやすいです。

 

ヨッシー店長
うちの場合は「近所に大型ショッピングモールができた」「パクチーブームが起きた」というのが、運の良かったポイントですね。

 

 

まとめ

ということで、今回は

「ズボラ経営でも12年飲食店を続けられた秘密は●●!」

と題して、ズボラ経営でも長期に渡って経営が続けられた秘密をお伝えしました。

 

ズボラ経営でも12年間も自宅飲食店を続けられた秘密は、

家賃が無いことによる低コスト運営
地域に根ざした常連客の確保
生活と仕事が一体化した効率的な運営

など、いくつもの要因が組み合わさっているからです。

このような経営スタイルは、無理のないペースで続けることができ、ズボラでも安定的な収益を確保しやすいことが最大の理由と言えます。

 

ただし「どんぶり勘定」で経営してしまうと、いくら潰れにくい自宅飲食店でも「実質マイナス経営」になってしまう可能性があるので、しっかり日々の経理計算はやっていきましょう。

 

今回の記事が、今後飲食店を開業したいと思っている方にお役に立てば幸いです。

 

 


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1976年生まれの二児の父。タイ料理カフェ『カフェガパオ』のオーナー。料理担当。3DCG、Webデザイン、ネットショップなどを経験しつつ、現在は飲食業を主軸に多角度的活躍を狙う、自称「ハイパー飯屋クリエイター」。現在は「自宅飲食店開業の専門家」としても活動中。SF映画が好きで特にアメコミ系と時間軸系が好物。100mの至近距離でUFOを見たことがある。