自分は現在も「インターネットから無料で店舗集客する方法」を日々実践していますが、ここ数年、集客方法に変化が見られます。
現在も飲食店の無料集客方法といえば「Google(ウェブ検索&マップ検索)」が王道ですが、
ここにプラスして2024年以降は
【AI(人工知能)】
が絡んできています。
動画CMで『Gemini(GoogleのAI)、カワウソとテコンドーのケーキのレシピを考えて』というCMを見たことがある方もいるかもしれませんが、あんな感じで2025年はAIがどんどん身近な存在になっていきそうです。
ということで今回は、そんなAIが当たり前に使われるようになる
「2025年以降の飲食店の集客方法」
を考えてみたいと思います。
今回の記事が「飲食店集客にお困りの方」に少しでもお役に立てば幸いです。
2023~2024年の集客方法はどうだったか?
2025年以降の集客方法を考える前に、
まずは
「2023~2024年の集客方法はどうのようなものが主流だったのか」
を解説しておきたいと思います。
「口コミコム」を運営する株式会社movが、2023年に行ったアンケートの結果では以下の傾向が見られました。
- お店を検索する際に最も使われるのはGoogle検索、次いでGoogleマップ
- Z世代でもGoogle検索の影響大。SNSの割合も高い
- 飲食店に限ると、Z世代ではGoogleマップが優勢
- ただし30代以上ではグルメサイトの方が使われており、「グルメサイト離れ」はまだ起きていない
- Z世代は、口コミを他の世代よりも参考にしている
引用元:株式会社mov
上記のデータは2023年6月のデータですが、自分の体感では2024年もこれとほぼ同じ印象で、しいて言うならば「Googleマップ」がさらに強さを増している気がしています。(当店の来店動機アンケートから見ると)
あと上記には載っていませんでしたが、Z世代では
- TikTokやYouTubeショートなどで店舗を知る
- Googleマップの口コミチェック
- (詳細を知りたい場合は)SNSやホームページ等の情報を確認
という流れができているように感じます。
Z世代は「失敗したくない」という気持ちが強いため、「表面上の綺麗な部分(綺麗すぎる写真、サクラっぽい口コミ、など)」は信じていないと思われます。
上記のデータではSNSの数は少ないですが、Z世代ではGoogleに次いでSNSが強い影響力を持っていますね。
ここ最近、「テレビでYouTubeを見ている高齢者」も増えているので、SNSの割合は今後も増えることが予想されます。
またこれは個人的見解ですが、SNSは「お店を探す」という能動的な側面よりも、フィード上に流れてきて「認知する」という受動的側面が強いように感じます。
- SNS上で『何、このお店!?行ってみたいー!』という認知
↓ - 店を探す
↓ - アクション
といった流れで。
Googleやグルメサイトの場合、「店を探す」と「アクション」の間に「比較・検討」が入る場合が多いですが、SNSは訴求力が強いため、この「比較・検討」をすっ飛ばす可能性が高いです。
特に「動画による訴求力はかなり強い」と感じます。
上記の状況を考えると、飲食店オーナーさんは今後益々
「SNSの動画投稿を強化」
していった方が良いと思われます。
2025年以降の集客方法はどうなっていくか?大胆予想
では、2025年以降の飲食店の集客方法はどうなっていくかを考えてみたいと思います。(あくまで個人的見解)
冒頭でも触れましたが、
ズバリ
「AIの影響力が強まる」
と考えています。
というのも、Googleは現在、AIジェネレーター技術の過当競争に打ち勝つべく、AI(現在はGemini)に注力しています。
Googleはマップデータや口コミデータなど
「飲食店集客と直結するビッグデータを既に持っている」
ため、AI分析から最適化された情報(その人にとって最もおすすめの飲食店)を提供してくると思われます。
今後は若い世代を中心に「AI検索」が当たり前になってくるでしょう。
「MEO対策(マップ検索での上位表示)」では、検索する人の現在地が割と重要視されていましたが、
AIを活用する「AEO対策」では、MEO対策を含めた「WEB全般から最適情報を出力」する可能性が高いです。
要するに「AIによって最適化された情報結果」が出てきます。
今後の飲食店集客では「これまで通りのMEO対策」は行いつつ、「AEO対策も意識」していく必要がありそうです。
AEO対策の具体的な施策としては、
「AIになるべく選出されやすくなるような店舗情報を、これまで以上にWEB上にアップロードしていく」
ことが重要になってくるでしょう。
※恐らく前述した動画コンテンツも重要な要素になると思われます。
ちなみにGeminiで『柏市でおすすめなタイ料理店はどこ?』と聞いたら、おすすめ店とGoogleマップが出てきました。
このアンサー結果では「Googleマップの高評価」を元に結果が出ているようです。
現在はGoogleマップの評価がメインのようですが、今後はその他の情報も色々絡んでくると思うので、アンサー結果も変化してくると思います。
AIの進化は数年前に識者が言っていた以上に加速しているので、飲食店集客にも必ず影響が出てくると考えています。
既存の集客方法もまだまだ有効
前回「【2025年版】お金をかけない飲食店の集客方法5選」という記事でも書きましたが、既存の集客方法もまだまだ健在です。
特に以下の3つはやっておきたい集客方法ですね。
- 開業前集客なら→ YouTube
- 新規顧客集客なら→ Googleビジネスプロフィール
- リピーター集客なら→ LINE公式アカウント
- 新規&リピーター集客なら→ インスタグラム
上記の集客方法に共通していえることなのですが、2025年以降は
「ショート動画」
を積極的に使っていきたいところです。
※1、2秒でどんどん展開していくショート動画は「目を引き付けやすい」です。
ショート動画は運用するうえで、飲食店側にはそこまで負担にならない(制作にそれほど時間がかからない)ので、できれば活用した方がより集客効果は狙えるでしょう。
ちなみに上記で「どうしても時間が取れない」場合は、まずは「Googleビジネスプロフィール」を最優先に設定しましょう!
※なんだかんだ2025年もネットの世界は「Google一強時代」なので。
まとめ
ということで今回は「2025年以降の飲食店の集客方法」を考えてみました。
簡単にまとめると
- 2025年以降はAIの影響力が強まる
- 既存の集客方法もまだまだ有効(Googleビジネスプロフィール、LINE公式アカウントなど)
- ショート動画運用が集客のポイント
となりました。
自分も2024年はAIを積極的に利用しました。(「ChatGPT」「VOICEVOX」「MyEdit」等)
AIはほぼ毎週(いや毎日かも?)進化しているので、できることは今後益々増えてくると思います。
デザインが出来ない人でも「飲食店で使うちょっとしたポップ」などはゼロから生成できるため、飲食業に関連したデザイン会社などは今後仕事が減っていくかもしれないですね…。
巷では「AIによって人間の仕事がどんどん奪われていく」と言われていますが、これは主にホワイトカラーの仕事(デスクワーカーなど)のことであり、ブルーカラーである飲食業にとっては逆に「業務効率化」「人手不足解消」「経費削減」とメリットの方が多いと思われます。
AIに対応できるロボットやアンドロイドの運用はまだまだ先だとは思いますが、AIの登場で将来的には飲食業は現在よりも大きく負担が減るはずです。
そして「ロボット運用がまだまだ先」ということは、それまでは「人間の手が必要」なので、飲食業界はある意味「AIに仕事を奪われにくい業界」ともいえるでしょう。
「AIに仕事を奪われる!」と考えるよりも、「AIを使って何ができるか?」を考えた方が、2025年以降の世界では建設的と言えそうですね。
今回の記事が飲食店経営をされている方のお役に立てば幸いです。
どうもヨッシー店長です。