ムーニーのCM動画がニュースで話題になったことでここ最近思うこと

ムーニーのCM動画で思ったこと

うちの子供たちのオムツは、ムーニーを使ってます。

あと数十年もしたら自分もムーニーかな…。

いや、そこまで生きてるだけありがたい。

どうもヨッシー店長です。

 

先日からユニチャームのおむつ「ムーニー」の動画広告が、「ワンオペ育児を肯定し、美談にしているのでは?」と批判が殺到し、ネットニュースで話題になっています。

いつも聴いているJ-WAVEの番組でも取り上げられたこともあって、ちょっと気になったので早速自分もそのCM動画を見てみました。

 

個人的な感想としては、別にワンオペ育児を肯定しているようには見えませんでした。

夫の登場シーンがほぼないという批判も特に気になりませんでした。(性別の視点関係なく)

全体的に綺麗(画的なもの)な映像で、子供に対する母の愛情が伝わってくる良い動画だと思いました。

 

作品の感想は人それぞれなので、それに関してとやかく言うつもりはないです。

個人的に「良かったなー」と思ったのが、今回ニュースとして取り上げられたことによって、普段子育てに接していない人にも「子育てのリアルを知ってもらう機会につながった」ということ。

自分も改めて「考える機会」につながりました。(このブログ記事含め)

子育て&家事をしている自分としては、社会で子育てを考える機会が増えることはウェルカムです(^-^*)

 

と、CMに関してはそんな感じなのですが、それとは別でここ最近「うーん…?」と思うことを思い出したので、備忘録がてらその事を書いておこうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

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ストレス解消目的の人が増えている?

ある出来事(不正、失言、行動など)がきっかけで、ネット上に批判意見が多数書き込まれることを”炎上”と言いますが、この炎上に参加する人の中には、自分の意見を述べる事とは別に、単に「ストレス解消」を目的に参加する人もいます。

例えるなら、中世時代、罪人を親族のみで石打ちの刑に処していたはずなのに、気付いたら罪人や親族とは直接関係のない村人たちが集まってきて、「罪人に罰を与えることは村社会にとって善い行いだ」という正論を建前に、自分たちも石を投げつけるのに加わる。
でも本当は村社会のことなどはどうでもよくて、ただ単にムシャクシャした気持ちを解消するために石を投げつける…そんな人たちです。

 

先日書いた「誹謗中傷する迷惑メールやコメントの対処方法と無敵になれる考え方」の最後にも書きましたが、「正論を大義名分に、揚げ足を取ったストレス解消、論破(相手を言い負かすこと)してストレス解消」している人が、ここ最近多くなってきたように思います。

データがあるわけではないので、これは個人的な感覚でしかありませんが、「今まで水面下にあったもの(ストレス解消している人)が水面上に出てきたなー」と感じています。

自分は20年くらい前からネット社会を見てきましたが、最初の10年くらいまでは、何だかんだいっても水面下でうまく収まっていたように思います。

2ch(にちゃんねる)、発言小町などの掲示板サイトやブログ等では度々炎上が起こっていましたが、結局そのほとんどは水面下で鎮火されていたように思います。(一部を除いて現在のようにネットニュースが取り上げられることも少なかった)

 

しかしながらSNSが台頭してきた10年くらい前からでしょうか、それまで水面下だったものが徐々に姿を現してきて、一般の人(例えば情報を新聞やテレビなどでしか取得しない人)も炎上やそれに関するニュースを目にする機会が増えていったように思います。

やがて、

「あ、ネット上では何を言ってもいいんだ」
「ネットって嫌な事を吐き捨ててもいい場所なんだね」
「今まで電話だけでクレーム言ってたけど、みんなが見れるところでクレーム言ってやる!」

そんな風潮に社会が徐々に変わっていきました。

 

言論の自由が認められているので、意見を言うこと自体は何も問題はありませんが、その背景というか、きっかけになっているのがストレス解消だったとしたら、「うーん、それは何か違うのでは?」と思ってしまいます。

今回取り上げたムーニーのCM動画に関しても、正当な意見がありつつも(正当かどうかはそれぞれの判断)、個人的には「それって無理矢理揚げ足を取ったストレス解消なのでは?」と思うような意見も見うけられました。

 

ストレス解消目的の人は、相手が社会的に反論できない弱者(企業や有名人など)だと分かった上でやっているので、かなりたちが悪いと思います。

前述の石打ちの刑を例に出すと、罪人は縄に縛られて反撃できないことを知っていて、なおかつ罪人自身が死んでしまえば復讐されることはないとわかっているから、より大胆な行動に出られます。

これはモンスタークレーマー、モンスターペアレンツなどにも共通した心理だと思います。

 

「他人が傷付こうが、企業が倒産しようが、知ったことか! こっちは正論を言っているんだから、それの何が悪い!」と正論を盾に、実はただ単に弱者にマウンティングしてストレス解消をしているだけ…

そんな人がここ最近増えたように思うのは自分だけでしょうか…?

 

批判意見に右往左往する企業

ストレス解消目的で批判意見を投稿するユーザーも問題ですが、ある少数の意見に一々右往左往してしまう企業も「うーん…」と疑問に思ってしまいます。

 

少し前に、アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」のCM動画で、トランペットを吹く女性に後ろから人がぶつかるシーンで「唇を怪我して演奏不能になる可能性がある」などと、ネット上で危険性を指摘する声が相次いだことにより、CM動画が削除されるということがありました。

このCM動画は4月15日に配信開始され、3日後の4月18日には削除されました。

 

個人的には「たしかにこのシーンを真似することによって怪我しないとは言いきれない…」とは思います。

ただ、「ちょっと過敏すぎるのではないかな?」と思う節もあります。

もしこれが映画のワンシーンだったら、動画は削除されていたでしょうか…?(映画なら別シーンに差し替えかもしれませんが…)

 

アサヒ飲料は大手企業ということもあり、企業イメージを守るためにすぐ上層部が動いたことでしょう。

企業イメージを守ることに比べれば、CMの制作費等は恐らく安いものなのでしょう。

そして企業全体の利益を考えた時に「CM動画を削除することが一番のリスクヘッジである」と考えたのでしょう。

※上記3行は私の勝手な妄想

もちろんアサヒ飲料の取った行動自体を批判するつもりはありません。

 

自分が一つ気になったのが、少数かもしれない批判に企業がビビってすぐにCM動画を削除するところまで進んでしまうことは、果たして正常な社会といえるのかどうかということ。(今回のCM動画削除の件とは関係ありません)

 

企業側が「それが最善だ」と判断して動画を削除したのは仕方ないことですが、ネットユーザーを含め一般人の視点から見ると、「すぐにCM動画を削除するということは、企業はユーザーの批判意見が怖いんだな」と想像します。

すると、どうなるか?

企業とネットユーザーのパワーバランスが変わってきます。
※この場合、企業が弱者で、ネットユーザーが強者となります。

パワーバランスが変わるだけならまだしも、善意の意見とは別に「企業を困らせてやる!」「企業を煽ってストレス解消してやる!」という人(※ネットモンスタークレーマー、略してネトモン)も少なからず出てくるはずです。
※もちろんこういう人は少数だと思います。

企業はマイナス意見が例え少数だったとしても、「まずい、すぐにあのCM動画を止めろ!」と動く場合もあると思います。(今回のCM動画のように”危険”につながる可能性がある場合など)

そうなるとネトモンは、ますます図に乗っていきます。

そしてそれに比例して企業がどんどん萎縮していきます。

企業が萎縮すると、経済の活性化がどんどん滞ります。

すると不況がさらに進み、最終的にはネトモン含め僕らにマイナス要素(リストラ・減給等)として返ってきます。

自分はそのことがちょっと気掛かりです…。

※だからといって企業の不正や社会通念を逸脱するようなことはNGです。

現在はそのネトモンが、どんどん増殖しつつある状況だと感じています。

 

その点では、今回のユニ・チャームの対応は、毅然とした態度で良かったなと個人的には思いました。(批判が上がったとはいえ動画を削除することはなかった 2017/5/11現在)

 

今後もネトモンが企業を攻撃するケースは多々出てくることでしょう。

難しい部分もあるとは思いますが、毅然とした態度で対応する企業が増えることを願っています。

そうすればネトモンに屈するような歪んだ社会も少しは改善されていくのではないかな…。

 

長くなりましたが、最後までオッサンの戯言に付き合ってくれてありがとうございましたm(_ _)m


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8 件のコメント

  • 私もマスコミとか世論の餌食になるよう反論のできない人達に仕向けてストレス発散してる人が多いように感じていました。。本来はその人たちも面にでてイーブンなんでしょうが、一人の正論を隠れ簑にみんな便乗しちゃえみたいなきらいがあるように思います。あたかも自分の力で世論を動かしたという錯覚した達成感がストレス解消になってるのでしょうか?

    • しるくさん、コメントありがとうございます!

      しるくさんの仰るとおり自分も「一人の正論を隠れ簑にみんな便乗しちゃえ」という人が多くなってきているように思っています。

      「あたかも自分の力で世論を動かしたという錯覚した達成感」は同じく存在していると思います。

      最初は「便乗しちゃえ」と思っていただけなのに、いつの間にか「私が正義の鉄槌を下して、世の中を良くしてあげた!」という心理状態にだんだんなっていくような気がしています。

      こういう心理って途中で失敗したり反撃をくらえば少しは目が覚める場合もあると思うのですが、今回のケースのように反論できない相手の場合は、その失敗や反撃はないですからね…。
      そうなると攻撃を重ねれば重ねる程、より心酔していくように思います。

      最初の「便乗しちゃえ」というレベルに戻るのはなかなか難しいと思うので、結果として全体の割合(正論を盾にストレス解消する人の)は増えていくのではないと自分は考えています。

      • ご返答ありがとうございます。
        店長さんのコメントがすっと入ってきて府に落ちた気がします。

        自身は傷つきたくないけど、世の中に何かしら影響力を与えたいと考えたとき、このような方法が一番手っ取り早いと、ある意味利に叶ってるところもあるのかも知れません。。

        追伸・いつも楽しくお部屋を拝見させてもらってます。これからも優ちゃんとすいちゃんの隠れファンでいさせてください。

        • しるくさん、ご返信ありがとうございます!
          そうですね、仰るように「自身は傷つきたくないけど、世の中に何かしら影響力を与えたい」ということがこの10年くらいで精査されてできあがったのが今の状態なんだと思います。
          ちなみにSNSの種類によってユーザーの質(ネトモンの割合)が違うようにも思っています。twitterやyoutubeは過激な発言が多く、fecebookやinstagramは過激な発言は少ないように思っています。

          ブログを読んで頂き、ありがとうございます!
          旧ブログでは日記の側面が大きかったのですが、こちらの新ブログでは読んでくれている方に極力役に立つような内容を目指して更新しています。
          もちろん優と翠の成長記録も相変わらずつづっていきますので、今後もどうぞ宜しくお願いします(^-^)/~

  •  学生時から数年間、柏に住んでいた者です。東大キャンパスが建設計画中の頃、柏を離れたのでかなり古い記憶なのですが、カフェの場所は旧沼南町なのでしょうか。
     営利目的よりも娘さんのためのお店なのですよね。共鳴される方々とのなんらかのコミュニティの発信場所とすること
    が存在意義なのですかね。
     あくまで一人の客目線ですが、確かに飲食業のみの収入は厳しいのでしょうね。客は無限ですがリピーター重視だと新規が寄り付かないこともあるでしょうし。いずれにせよ、お店を長く続けられようとするには、調理、メニュー、接客や店内の雰囲気なども常日頃継続させなければならないのでしょうか。そうなると多角的に事業を同時進行されることが可能なのかどうかが、ふと気になりました。余計なお世話ですが。

    • きちだんさん、コメントありがとうございます!

      きちだんさんは柏に住んでいたことがあるのですね。ちなみに自分は生まれも育ちも現在も柏です。
      うちのカフェは、はい、旧沼南町エリアです。手賀の杜という比較的新しい新興住宅地エリアにひっそりとあります(笑)

      店の存在意義ですが、娘の将来のための”資産”という側面が大きいですね。

      まだ今後娘がどうなっていくかわかりませんが、「将来働く場所がない、障害年金が止められる」などになった場合でも、娘が極力「自活できるように(少しでも自分で収入を得る)」と思って運営を続けています。
      もちろん家族でのカフェ営業は、自分の夢でもあったので、「娘のためだけ」というわけではありません。

      自分が考える「個人飲食店を長く続ける方法」ですが、これは色々とありますが、その中でも大事だと考えているのは「表面上は現状維持でも、内部的には現状維持ではなく、少しでもいいので常にトライアル・アンド・エラーを繰り返していく」ことだと現時点では思っています。
      ちなみに「人生もそうやって生きていくのが良いのではないかな?」と個人的には思っています。(常に向上心を持って生きていくイメージです)

      「多角的に事業を同時進行されることが可能なのかどうか」に関してですが、自分が考えるに「飲食店で長期に渡って生き残っている店」というのは何かしらの「別事業(別収入)」がある店が多いとリサーチしています。(もう10年以上の話ですが…)
      例えば不動産事業など。
      不動産事業なら店を営業しながら同時に行える事業だと思います。

      もちろん純粋に「食事だけで勝負して生き残っている店」というのも存在しています。こういう店はいわゆる高級店の店が多いように見受けられます。客単価が高いので、ある程度お客さんが固定されればやっていけると思います。ただ、景気に左右される側面はありますね。
      あと、観光地の飲食店も生存率は高いですね。観光地の飲食店の方が高級店よりも景気に左右される割合は低いと思います。
      もし自分に有り余る資産があったら、2号店は観光地(できれば沖縄)に出店したいところです(笑)

      多分…ですが、同時進行できるような事業はある程度限られていて、「本業をやっている時でも手間がかからない、且つ同時進行で収入が得られるような事業」でないと難しいと思います。
      例えば不動産事業であったり、ネット事業であったり…。
      自分の場合はネット事業で動いていますが(動いているといってもまだ収益は発生していないのですが…)、まだ確証を得ていない部分もあり、「この方法が最善!」とはなかなか言えない状況です。
      もし自分の方法論が確立され、「この方法だと同時進行しやすいかもしれませんよ」というのがわかれば、このブログでも発表していきたいと思っています。

      なんか長文になってしまいましたが、返答になりましたかね?(^_^;)
      何かあればまたお気軽にコメント下さいね(^-^*)

  •  私が生活していた頃の柏は、駅周辺(特に東口)の区画整理前で、市内の3箇所くらいにまだ銭湯があった時代です。そごう、丸井、高島屋の3強デパートの古い時代ですね。
     
     本業を飲食業とされているならば、客を満足させることで儲けが得られることが不可欠なのでしょうが、客を満足させるためにはまず、食するだけの価値ある味覚の提供の探求心の維持は絶対欠かせないかと思われます。のみならず、居心地の良さとか潤滑な回転率等の経営管理スキルの研磨も絶え間なく突き付けられるのではないでしょうか。そうなると、現段階で他の事業を展開する時間的ゆとりがあるものなのかどうなのかが気になったということを申し上げた次第です。
     
     別にアドバイスするだけの能力も意図もありませんので、読み捨てにして下さって結構ですよ。二度に渡り、大変失礼致しました。

    • きちだんさん、ご返信ありがとうございます。
      そうでしたか、まだ開発される前の柏だったのですね…。
      きちだんさんは僕よりも結構先輩ということですかね。。

      飲食業の話ですが、アドバイスありがとうございます。
      自分の場合週末だけとはいえ、やはりそれなりにやることはありますね。
      ただ現在は本業とは捉えておらず、どちらかというと副業に近いポジションです。
      しっかりした利益を確保できる状況であれば本業もありなのですが、いかんせん飲食業という業種は売上や利益の天井がどうしても限られてしまいます。その部分がなかなか本業には向かない部分もあります…。
      そんなこともあって、現在は副業の飲食業を週末のみ営業しつつ、平日は本業(ネット事業)を確立させるべく活動をしています。
      もちろん本業が落ち着けば、平日に飲食店の営業も考えています。

      まだ今後どうなるかは不確定ではありますが、近況はブログにもアップしていく予定ですので、よかったらまた覗いてみて下さいね。
      きちだんさんのようにコメント書いてくださるのはとても励みになります。ありがとうございます。

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    1976年生まれの二児の父。タイ料理カフェ『カフェガパオ』のオーナー。料理担当。3DCG、Webデザイン、ネットショップなどを経験しつつ、現在は飲食業を主軸に多角度的活躍を狙う、自称「ハイパー飯屋クリエイター」。現在は「自宅飲食店開業の専門家」としても活動中。SF映画が好きで特にアメコミ系と時間軸系が好物。100mの至近距離でUFOを見たことがある。